あしたまにあーな

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真田丸 第29回「異変」

2016年7月 30日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

秀吉の老いる姿は思いの外じっくりと描いているようで、今回でなくなる想定をしていたのですが次回もまたその流れは続きそうです。必至に秀吉の状態を隠し通す信繁たちですが、完全にバレバレな状態になってしまっています。この状態ではいずれ統率力も無くなってしまうことは目に見えています。

さらに信繁と信幸の兄弟の間でも今回考え方と方向性の違いが浮き彫りになります。信繁はなんとしてでも豊臣の世を継続させるとして必死に忠誠を誓うのですが、信幸は妻が徳川の人ということもあり何かあったら徳川につくと断言。この辺りで今後のフラグを立てておいたのでしょう。

細川ガラシャ役に橋本マナミさんも登場し、女性陣がパワーアップしてきました。重鎮と呼べる人がいなくなってきましたが、今後の女性陣の活躍にも期待したいと思います。

◆真田丸紀行◆
福井県敦賀市
 - 西福寺

真田丸 第28回「受難」

2016年7月 18日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

これまで様々なドラマの中で秀次は描かれていましたが、そのほとんどが秀次を謀反人として秀吉から一方的に迫害を受けてきたというものでした。歴史上それが正しいのかどうかは分かりませんが、そのシナリオ以外の見方をすることが出来なかったのに対して、今回は全く異なった観点で見ることができたと感じます。

最後の最後まで秀次のことを気にかけていて大切に思っていたのに、完全に自分は必要とされておらず疎まれた存在であると思い込んでしまった秀次。結果として自分を追い込む結果となってしまい、最期は自害をしてしまいます。

穏便に済ませようとしていた秀吉に対して、その逆鱗に触れるような行動を繰り返す秀次という新しい関係は非常に斬新な描き方だとおもいつつも、秀次の死後、秀吉は秀次の家族を三条河原にさらすというむごいことを決断します。これまでの温情からはかけ離れた判断に対して若干違和感を感じました。

世間では、秀次を失ったことによるロス現象がいわれていますが、個人的にはこれまでのちょい役だった人の存在感が大きかった分、今回は比較的冷静に捉えられているのかなと感じます。次回はその大物の1人である秀吉が危うくなってくる場面がありそうなので、秀吉ロスにならないよう、しっかりと見て行きたいと思います。

◆真田丸紀行◆
秋田県由利本荘市
 - 妙慶寺

真田丸 第27回「不信」

2016年7月 10日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

歴史上では、拾が生まれたことで秀次への仕打ちが厳しくなり結果として悲しい状況になってしまったことが有名ですが、今回の描写を見る限りあんまりそんなことはなくて、なんとなく自滅してしまったのではないかと思えてきます。

秀吉がよかれと思ってやってあげる事に対して、その裏を読んですべてを自分を疎んでいるのだと結論に導く秀次。このようなコミュニケーションではうまくいくものもいかないのではないでしょうか。そんなことを演出の中で伝えたかったのかもしれません。

といっても、裏を読むということを秀吉がしなかったといえばそんなことはなく、信繁に官位を授けるという場面においては、信幸を差し置いて自分が官位をいただくわけにはいかないと引き下がる信繁に兄弟両方の官位をいただくよう謀っているとご乱心になるところからみると、秀次の考えもあながち嘘ではないのかなとは感じます。この時代において、何を信じて生きて行くのか、もの凄く判断に迷う世界であったことを痛感します。

そんな秀次はとうとう関白の座を放棄し、きりのところに姿を現します。真田家を思い切り巻き込んだ状態でどのようにこの秀次問題が進んでいくのか楽しみにしたいと思います。

◆真田丸紀行◆
奈良県吉野町
 - 櫻本坊