あしたまにあーな

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天地人 第8回「謙信の遺言」

2009年2月 22日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 2 Comments →

戦は人数で決まるわけではないことが改めて浮き彫りになります。桶狭間の戦いで今川義元を破ったり、長篠の戦いで武田勝頼を破った織田信長であれば、そのことは熟知していたにもかかわらず、鉄砲が雨に弱いという弱点に気がついていたのかそうでないのかわかりませんが、惨敗することになります。おそらくそのまま雨が続いていて上杉謙信がさらに進軍していればその後の運命は変わっていたでしょう。まさにその時歴史は動いたのでしょう。

その勝利を雲洞庵で、お初によって聞かされる兼続は大変喜ぶんでいましたが、自分hあやはりお初のことが気になって仕方ありませんでした。あんな鈴をチャラチャラならしていて、お銀のようなコスチュームをしていたら絶対に怪しまれるでしょうに、何事もなかったかのように兼続のバックをおさえます。お初のように世の中の急激な流れを追い求める人にとって、上杉謙信はあまりにもつまらない武将に見えたことでしょう。彼女はいつか秀吉についていくことになるのでしょうか。気になるところです。

そして、クライマックスに向かうにつれて徐々に上杉謙信の体調が悪くなっていく描写が出てきます。まず始めは謙信が使っていた楽器の弦が切れるところから始まり、最後はとうとう倒れてしまいます。その倒れる前に兼続に伝えた言葉は印象深いものとなりました。それは、景勝や景虎は自分についてくることで迷いがないが、兼続は迷ってばかりであると。そしてその迷いの中から己の義が見えてくると説き、兼続こそ唯一自分の遺志を継ぐものだと語りかけるのです。もう泣かないといっていた兼続はここで早々に涙ぐんでいました。瞑想をし真の姿を見極めなさいという謙信の言葉は、今の時代にも通じる言葉かもしれません。

今回から与七が本格的に登場しましたね。現実的には小泉孝太郎のほうが2つ年上にもかかわらず弟役なのは少し違和感がありますが、今後兼続と与七がどのように協力して上杉をもり立てていくのか楽しみです。

□■天地人紀行■□
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天地人 第7回「母の願い」

2009年2月 15日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 2 Comments →

今回のメインテーマは「母」でした。この天地人では今や妻夫木聡よりも人気が高いのではないかと思われる加藤清史郎くんが演じる与六が再び登場し、感動が再び蘇ってきた人も多いのではないでしょうか。母の命が残りわずかになって母が思い出すのは与六の姿でした。このときの与七の気持ちは複雑だったと思いますが、それでも母を喜ばせたいと色々と尽くします。

そのかいもなく、お藤はこの世を去ることになります。だんだんと老いていく姿を演じる田中美佐子は好演技でしたね。四十九日のあと母の姿を紅葉の側で見かけた兼続は、母から「紅葉のように(人のために尽くす)家臣になりなさい」と諭され、その言葉を胸に二度と涙を見せないとお船の前で宣言します。それにしても少し演出が派手だったような気がします。紅葉の場面はスポットライトに照らされたお藤の言葉というこてこてではなく、もう少しだけ自然な形で兼続に伝えることもできたような気がします。再会がすでに危篤状態であったことから、この言葉を兼続に伝えないといけない場面は必然的に今回のような状況になるのは仕方ないことなんですけどね。

この兼続の泣かない宣言を少し悲しく聞いていたのはお船でした。もう少しだけ早くその言葉を直江景綱が生きているところで伝えることができたなら、自分の婿になったかもしれないということを後悔するのですが、なんだか微笑ましくもあります。結果的には直江信綱が婿になるのですが、演じるのは山下真司です。山下真司といえばどうしてもスクールウォーズを連想してしまい熱血教師というイメージがありますが、今回もなんとなく熱血漢を演じています。

次回は謙信の遺言ということで、一時代を築いた人がどんどんこの世を去っていき兼続達の世界に徐々になっていくことになる予感が漂っています。今後の成長が楽しみです。

□■天地人紀行■□
石川県七尾市/中能登町
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天地人 第6回「いざ、初陣」

2009年2月 08日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

世の中は圧倒的に織田信長の世界になりつつありました。前回からいうと織田信長と上杉謙信は根本的に考え方が違うんですよね。天下を統一するためには鬼にでもなるという決意で自分に背くものを徹底的に打ち破っていくという現代でそれをやったらやばそうな織田信長と、義を重んじる日本人として昔からある考え方に基づいて闘う上杉謙信。

義を重んじるからこそ、兵力の差があったとしても戦いを挑むのです。その織田信長へとうとう戦いを挑んだ上杉謙信。その戦と共に初陣を果たしたのが兼続でした。意気揚々と戦いにでたものの、いざ戦では人をあやめることができません。命乞いをする敵に対して情けを感じてしまったんでしょう。

ある意味、それは義に適っていて、戦だからといってむやみに人をあやめるような人になって欲しくないという母の思いに合っているのですが、時は戦国の世の中です。周囲がそのような状況になってしまっているときに、自分だけ敵を切ることができないと情けない奴で弱虫扱いされた上に、その上の親方までもバカにされてしまう世界なのです。今回、景虎の家臣にバカにされている兼続をみて、こっちまで胸が苦しくなってきました。思わず手が出てしまう気持ちも分かるような気がします。

でも、それはやってはいけないこと。兼続は謙信に「心が迷っている。故郷・上田庄で己を見つめなおせ」を命じられ、陣中から去るのでした。さぞかし無念だったと思います。この経験が次にどのように活かされていくのかをしっかりと見守っていきたいですね。

そしてもう一つ気になったのが、今回も登場した初音。長澤まさみが演じているのですが、本当に戦国時代にこのような格好をした人はいたのかがわからない、まるで由美かおるのお銀のようなキャラクター。予言の能力をもっていると南魚沼市観光協会のWebページにも書かれているので、実在した人物のようですが、恐ろしい存在になりそうです。

どん底に落ちてしまった兼続の復活に期待しましょう。

□■天地人紀行■□
新潟県南魚沼市
・追分の碑
・樺沢城
・上田衆屋敷跡
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