あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > ドラマ > 2010年_龍馬伝


龍馬伝 第3回「偽手形の旅」

2010年1月 17日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は龍馬の江戸に向けた旅について描かれています。土佐の一武士で終わらずに日本中にその名前を轟かせることになるその第一歩なのですが、そこに同行することになるのが岩崎弥太郎でした。弥太郎は自分で手形をGETしようと努力したのですが、かなわず偽手形を作って龍馬に同行させてくれるように願い出ます。

龍馬も始めは溝渕広之丞に迷惑が掛かると考え断るのですが、弥太郎の強い思いといかに自分が苦しい家に育ってきたかを訴えます。父である弥次郎はばくちや酒ばかりやっていて家も苦しい状況を見ているだけに、この心からの訴えを聞いてしまえば龍馬の快諾もやむを得ないのかなと思ってしまいます。前も書きましたが酒乱の父を演じる蟹江敬三の演技が見事にはまっていて驚きます。迫真の演技で本当にこのような父親が今でもいそうな気持ちにさえなってきます。次回からおそらく出演が少なくなってしまうとは思いますが、突然いなくなってしまった息子という状況の後にどのように生活していくのかも少し気になったりします。

旅は始めから波乱含みで始まり、宿では弥太郎関係でいざこざに巻き込まれ龍馬が仲裁をする場面もあり、福山雅治さんはこの殺陣の中で相手の長い武器に頭が当たってコブが出来てしまったそうです。この他四国最後の陣屋である多度津陣屋で、とうとう弥太郎の偽手形がばれてしまい、とっさに弥太郎が龍馬たちとは無関係だと話して別れることになります。この時に逃げ出すことに成功した弥太郎は船に乗って江戸方面へと向かう龍馬に「お前が嫌いじゃ」と始めに話していたセリフを叫びます。自分だけ行けずに龍馬が行ける無念をこのように言っているのでしょう。おそらく以降弥太郎は偉くなっていってもこの印象を忘れなかったのでしょうね。

龍馬たちの出発でへこんでしまう加尾と武市さんの存在も忘れてはいけません。加尾は縁談をことわり龍馬への思いをつなぎ続けることにするのですが、どこか坂の上の雲に出てきた正岡子規の妹である律の秋山真之への思いと重なる部分があるように感じます。武市さんは自分よりも下の龍馬が自分よりも先に江戸に向かってしまう無念を心の中でずっと感じていて、悔しさをにじませていました。いつこれが爆発してしまうのか不安ではありますが、どのように気持ちを整理して前へ進んでいくのか見守りたいと思います。次回はとうとう江戸に到着する龍馬。何を学んでいくのでしょうか。

◆龍馬伝紀行◆
高知県安芸市
 岩崎弥太郎生家
 星神社

NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1 NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
(2010/01/27)
TVサントラ

商品詳細を見る

龍馬伝 第2回「大器晩成?」

2010年1月 10日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前回、上士とのいざこざで立派な仲裁をした龍馬でしたが、その流れでそのまま躍進するシーンが続出するのかと思いきや、そんなにうまくいかない人間模様を今回は見ることができます。江戸に行きたいと強く願う龍馬でしたが、父である八平はそれを認めずに球磨川の堤防工事の差配役を命じます。

始めは村人同士の争いが絶えずに進捗は全然だめなんですが、見ている自分の心のどこかでこのいざこざはいつか収まりこの堤防工事はうまく完了することができるのだろうと思っていました。問題はそれをどのように収めるのかが注目のポイントだったのですが、それが加尾からの告白とそれを受けられなかった自分のふがいなさからくるヤケ仕事だったとは考えもしませんでした。

村人も、龍馬が雨の中一生懸命働いている理由が女性関係であったと知れば、こんなに一緒に頑張ろうという雰囲気にならなかったに違いありません。そういう意味でこの時期の坂本龍馬は、まだまだ生き方に励まされるような人物にはほど遠いといえるでしょう。これが東京にいくことによってどのように変わっていくのか、そこも観点の1つとなりそうです。

それにしても、岩崎弥太郎の家族は本当につらい状況ですね。父である弥次郎が家の金を根こそぎばくちですってしまって、家で暴れる姿は今でもどこかでありそうな状況で、蟹江敬三の迫真の演技がリアリティを高めています。妻を演じる倍賞美津子もぐっとこらえる抑えた演技で物語を下支えしています。このような人たちの動きがあって、福山雅治が浮くことなくできているんだと改めて感じます。

◆龍馬伝紀行◆
高知城
坂本龍馬誕生地
追手筋 日曜市


■送料無料■サウンドトラック CD【NHK大河ドラマ 龍馬伝 音楽 佐藤直紀】10/1/27発売

龍馬伝 第1回「上士と下士」

2010年1月 03日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう2010年の大河ドラマが始まりました。前々から番組宣伝をしていたり撮影状況を伝えていたのでかなりNHKとしても力を入れている作品であることが分かります。坂本龍馬といえば歴史上でも超有名な人物でありどのような功績を残した人なのかは誰もが知っていることなので、ある意味前回の天地人よりも難しいのではないかと思います。数年前の大河ドラマである篤姫にも登場したくらいですし。

様々な期待を持ちながら早速龍馬伝を見ることにします。まずイントロダクションで話の全体像やイメージを伝える場面を持ってくるのは大河ドラマではお約束となりました。今回もパーティーで香川照之さん演じる岩崎弥太郎が刺客に襲われて控え室に入ってきてから新聞記者に昔話を語り始めるというシチュエーションとしてはなかなり不自然な状況から坂本龍馬の回想が始まります。

香川照之さんといえば、先週までの正岡子規の熱演があるだけに彼を見ても新しい役であると頭の中に落とし込むまでかなり時間が掛かってしまいます。今でもイメージを書き換えることができていないのですが、今後彼はナレーションも務めることになっていて物語の中で重要な役割を果たしていくというのですから気持ちを切り替えていかないといけませんね。といっても今年末にはまた彼は正岡子規として壮絶な人生を演じることになるんですよね。

話は龍馬の小さい頃から始まります。意気地なしで弱虫だった龍馬は姉の乙女さんの力などもあり立派にたくましく育つことになります。福山雅治さんのおししめシーンでは、乙女演じる寺島しのぶさんに叩かれた部分がやばいところだったので、尻ではなくそこをたたいてしまったという彼らしいエピソードを載せてくれています。このおすすめシーンも要チェックです。始めの頃から平井加尾は龍馬に好意を寄せていたのが思いきり分かってしまうほどで、今後この二人の動きにも注目です。広末涼子さんが大河ドラマで演じるというのはなんだか不思議な感じがします。この違和感もじきに慣れていくと思いますが、あまりセリフがなかったので今後に期待しましょう。

今回歴史的に土佐藩の厳しい上士と下士という階級制度のことを知り、理不尽な振る舞いがまかり通っていた時代であったことを始めて知りました。世の中が安定している頃はこれで仕方ないと思わざるを得ないのですが、世界が動き始めるときこういった理不尽さは人をものすごい力で突き動かしていくことになるんですよね。それを坂本龍馬が中から動かしていくのか外から動かしていくのかも楽しみです。

第1回で、乙女さんや弥太郎など周囲の人々に龍馬が何を考えて行動しているのか理解してもらい始めたところまで行きました。これによって今まで冷たく当たっていた彼らも龍馬の応援団となっていきます。弥太郎の冷たい言葉もきっと恥じらいの裏返しなんでしょう。まだ登場人物が少ないのですが、これからどのように日本を変えていくのか1年間じっくりと楽しみたいと思います。最後に映像が坂の上の雲に似ていてテカテカした感じではなく、古いフィルムを見ているような感じだったのが気になります。天地人から坂の上の雲を通してNHKの長編ドラマに対する映像の表現方法が変わったのかもしれません。自分はかなり気に入っているのですが賛否両論もありそうです。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市 桂浜
 ・坂本龍馬記念館
 ・坂本龍馬像


■送料無料■サウンドトラック CD【NHK大河ドラマ 龍馬伝 音楽 佐藤直紀】10/1/27発売