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軍師官兵衛 第17回「見捨てられた城」

2014年4月 27日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

信長の判断により、上月城が見捨てられることになります。半兵衛も物語の中で言っていましたが、全体を見据えて決断する主君としては一つの城にかけられる負担というものをしっかりと把握しての判断だったのだと思います。それでも、現場にいる秀吉や官兵衛にとっては、上月城にいた鹿介たちと約束した援軍のこと、そしてここで引き返すことによる播磨の他武将への影響を考えると、援軍を出すべきと進言します。確かに、鹿介を演じていた別所哲也は完全にはまり役でものすごい雰囲気を出していました。

なるべく客観的にこの事実を見てみると、上月城にいる700人を救うために5万人で包囲している毛利軍と戦うことになり、播磨の中に三木城や志方城など毛利に寝返った敵が背後にいる状況を考えると、一度撤退してしっかりと立て直した後に再度戦をするのが筋だと思います。しかしそういったことを冷静に見るには時代的にも厳しかったのかもしれません。半兵衛のような軍師は改めて貴重なんだなと感じます。

このなかで官兵衛の頭を悩ませていた左京進については、最期の場面が少し寂しい感じがしました。前回まで光との悲しい別れが大々的に描かれ、いざ最期という時にちょっとあっけなく終わってしまったなと思ってしまいます。

さらに、今後盛り上がってくるだろう荒木村重、明智光秀など信長に対する異変を今回埋め込む演出に、次回から波乱が待っているようなので、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県三木市
 - 三木城跡

軍師官兵衛 第16回「上月(こうづき)城の守り」

2014年4月 20日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

毛利との戦いも上月城を皮切りに本格していきます。その中で山中鹿介を演じる別所哲也さんがもの凄く迫真の演技をしており、思わず見ていてのめり込んでしまいそうになります。ここまで来ると主君の尼子よりも存在感が抜群になっていて、最期の時もきっとそんな構図になってしまうのではないかと思ってしまいます。

実際には700人しか味方がおらず、近くにいる1万の秀吉の軍勢も毛利軍5万という大軍の前にほとんど何もすることが出来ない状況。この中で、城内では飢餓に苦しむ姿を映し出しています。誰かが言っていましたが、兵糧攻めという作戦は一件誰も殺さない人道的な作戦といわれていますが、今回の様子や今後繰り広げられるであろ三木城の戦いなどに見られるように、こんなむごい戦いはないと思ってしまいます。

なんとしてもそんな上月城を救い出したい秀吉と官兵衛ですが、周囲はそこまで上月城に対して重要性を持っていない様子であり、これは信長の意図や秀吉に対する他の信長家臣団の風当たりの強さから来ているのでしょう。そんなつもりはないにせよ、秀吉と官兵衛がますます人間的に大きな存在に見えてきてしまう演出のように思えます。これまで表情豊かであった荒木村重もロボットのような感じになってしまって人間味もなくなってしまったことから、いよいよその時がやって来そうだなと感じます。

そんな中今回の一番の泣かせ場所はなんと言っても櫛橋左京進と光の兄妹愛と今生の別れでしょう。どうしても気持ちを変えてくれない櫛橋左京進にはじめは厳しい口調で責め立てた光ですが、最後は泣きながら運命を受け入れるしかないという状況を見事に演じていました。こういうドラマとしての見せ所をしっかりと歴史の事実とともに見せてくれる内容は、見る側に満足感を与えます。

次回は、その櫛橋左京進の別れや信長の決断など、またも見所満載になりそうで、今から楽しみで仕方ありません。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県姫路市
 - 円教寺(えんぎょうじ)

軍師官兵衛 第15回「播磨分断」

2014年4月 13日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

見終わった後に残ったのは何とも空しい気持ちでした。戦国の世の中では当たり前である血縁関係同士の争いなのですが、今回も同じような状況になってしまったのが何とも残念でなりません。しかも櫛橋左京進の言い分も少しだけ分かるだけに、何とか上手く解決する方法はないものなのだろうかと思ってしまいます。

例えば、秀吉が開いた評定で初めから策略だったとはいえ、秀吉に最終的には自分に従ってもらうというもはや家臣扱いされてしまっては、播磨の武将たちも良い気持ちにはならないでしょう。さらに、その手前で荒木村重が抱いていた信長への恐怖心。信長が望む結果を導くことが出来なければひどい仕打ちをされてしまうという極度の緊張状態が、なかばぬるま湯の中でやって来た武将たちにとっていい状況なのかも難しいところでしょう。

そういった様々な状況の中で別所や櫛橋左京進は毛利に寝返ることを選択します。毛利家に対して直接関係性はないものの、きっと毛利家であればひどい仕打ちはせずに、自分たちをきちんと扱ってくれるという思いからそうさせたのだと思います。

結果は歴史の中ではっきりしていますが、この当時の状況においてはぎりぎりの選択だったのでしょう。問題は御着にいる小寺。物語の中では官兵衛に任せると言っていたのですが、それもお方様がいる間であることも今回分かってしまいましたので、亡くなればきっと状況は変わるはず。

そんなころころと変わる状況の中で官兵衛がどのように振る舞っていくのか、次回も楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県加古川市
 - 称名寺(しょうみょうじ)