いだてん 第6回「お江戸日本橋」
治五郎のなかではオリンピックに金栗四三を派遣する事を決めていたのですが、ここで大きな問題が2つほど出現します。1つがお金の問題でした。一人を1ヶ月間派遣するのにかかるお金は1000円。当時のお金で言うと7,8年分の給料分というのですから普通の人であればほぼ不可能でしょう。直前に辛亥革命の影響で中国留学生の面倒を見ると約束してしまった治五郎だけに無い袖はふることすらできません。
そしてもう一つの問題が四三自体がオリンピックの存在を理解していなかったということ。単純に日頃の成果を試すために出場した予選会であり、まさかそれがオリンピック予選会という位置づけであったことを今更ながら認識し、国を背負って戦って負けた場合に命がないのではないかとビクビクしてしまいます。
治五郎は四三に「自腹」で渡航するよううまくけしかけます。多分貧しい生まれの金栗家からそんなお金が出てくるとは思えませんが、それは次回何となることでしょう。
今回から、徐々に阿部サダヲさんが登場し、戦後の東京がちょくちょくシーンとして出てくるようになります。そこに良い感じでひた走るおじさんの姿。おそらく金栗さんと思われますが、ちょっと複雑な演出になっており、ついていくのは難しいでしょう。
視聴率の話がとかく話題になるのですが、ピース毎に見るともの凄くユーモアあふれる話だと思います。それをあえて難解に見せているような気がして残念でなりません。様々な世代が楽しめるのが大河ドラマだと思うので、そのあたりの工夫を今後期待したいと思います。