風林火山 第47回 「決戦前夜」
上杉政虎が後世において、名将といわれる所以を見たような気がします。
関東管領となった後、関東の武将の前で下馬しなかった成田長泰をムチで叩くという暴挙にでた上杉政虎ですが、その後成田の妻である伊勢に成田家が代々名門の家で、源氏が治めていた時代も下馬することがなかったということから、見限ったのだという忠告を受け、素直に自分の非を認め伊勢を確実に忍城に送り届けるという誠実さを持ち合わせていました。
このように、面子を捨てて自分の非を認めることがこの世の中でいかに大変かを考えると、名将なんだなと改めて感じることができますね。
といいつつ、帰ってくるなり自分こそが毘沙門天であるとおっしゃったりするところがいまいちわかんなかったりするのですが(汗)
今回の風林火山では、農民出身の歴史の舞台にあまり登場することない人々の人間模様が、すごく描かれていますね。今回、特に感じたのは伝兵衛、平蔵、リツの3人。
伝兵衛のくしゃくしゃな笑顔で随分癒されましたし、平蔵の決意に心打たれます。信玄と謙信の戦いの裏に、その数千、数万倍の人間模様が広がっているんだよと教えてくれています。
リツも幸せになってほしいですね。誰かが幸せになる代わりに誰かがつらい思いをするんですが、せめて報われる形で最終回に向けて進んでほしいことを祈っています。