西郷どん 第45回「西郷立つ」
薩摩に帰った吉之助はしばし、菊次郎たちと共に家族団らんを過ごし、また田畑を耕しながら農業の重要性を私学校の生徒に語っていました。その西郷が設立した私学校には続々と全国から若者たちが学びたいとやってきます。若者はとかく一方向性に生きやすいものであり、廃刀令や給金の廃止など政府からの指示に対しても不満が募りながらもなんとか半次郎を中心に我慢していたのです。
しかし、政府からの密偵が西郷を暗殺しようとしていたことが明るみになり、とうとう我慢の限界を迎えます。その状況のなかで、暴発した一部の士族が政府の弾薬庫を襲撃するという事件が発生し、西郷も後戻りできなくなってしまいます。
彼らの話を聞きながら西郷は、政府に意見を言いに行こうということで立つことを決意するのでした。しかし意見を言うのであれば西郷一人でも良いはずなのですが、そこで全員を引き連れてしまっては傍目から見たら挙兵しているようにしか見えません。この状況を政府としても看過することはできないでしょう。大久保は信じていた西郷がこのような形で自分に刃を向けてきたということに憤り以上に信じられない状況に追い込まれます。
いよいよ残りも本当に少なくなってきました。西南戦争も始まると思いますが、その中で関連する人々がなにを思い、そして終わったあとこの先の日本についてなにを思ったのか、注目したいと思います。
◆関連する記事◆