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東京メトロの定期券がVISAで決済可能に

2011年9月 01日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

今日、通勤途中にふと東京メトロの車内広告を見てみると、VISAのマークが書かれているのを発見しました。東京メトロとVISAという組み合わせが意外だったので、よく見てみると東京メトロの定期券をVISAで決済することができるようになったとのこと。

確かに今までは、東京メトロが発行するTo Me CARDというクレジットカードでのみ定期券を購入することができたのですが、2011年8月6日よりVISA、MasterCard、JCBの3ブランドで定期券を購入することができるようになったのです。

なるべく自社カードがいいのだけど・・・

一般にクレジットカードの加盟店は、クレジットカードでの買い物があるとその分の手数料をクレジットカード会社に支払わなければなりません。なので自分がクレジットカード会社になってしまえばその分の手数料を最小限に抑えることができるのです。定期券という1回あたりの金額が高い鉄道会社は余計な支出を減らすために自社のクレジットカードを利用してほしいのです。

東京メトロは今までこういった背景から、自社が発行する「To Me CARD」のみに定期券の支払い方法を制限していたものと見られます。しかし、さすがにほとんどの人は持っていないので不満がたくさん来たのでしょう。その波に流されるように、VISA、MasterCard、JCBの3ブランドを解放しそのブランドが付いているすべてのカードを受け入れることにしたのだと思います。

おそらく、東京メトロとしてはなるべくTo Me CARDを使ってほしいので、8月6日からVISA、MasterCard、JCBの3ブランドで定期券を購入することができるようになったことをあまり大きく宣言したくないのでしょう。露出度は比較的低いような気がします。

利用者の観点では

では、利用者の観点から見るとどうでしょう。To Me CARDは主に東京メトロに乗った時と、定期券を購入したときにメトロポイントが付きます。1回2円分で土日は6円分です。チリツモで増えるでしょうが、これはあくまで定期券以外の区間に乗車した場合。定期券区間はポイントがつきません。クレジットカード会社のポイントも別に付くのですが、それはVISA、MasterCard、JCBの3ブランドがつくクレジットカードも一緒です。

つまり、定期券区間以外に東京メトロに乗る機会がほとんどないという人は、To Me CARDのメリットを十分に得ることができないことになります。定期券の購入の際は、1年間に20万円買うとすると1000円分のメトロポイントがクレジットカード会社のポイントとは別にもらえますが、これと自分が使っているVISA、MasterCard、JCBの3ブランドがつくクレジットカードで利用したときの通常でもらえるポイント以外に付与されるポイントとの比較になりそうです。

何が一番お得なのか

VISA、MasterCard、JCBの3ブランドがつくクレジットカードでは、多く利用することによってボーナスポイントが付いたり、ポイント還元率が上がったりします。20万円分の購入によって、それが1000円を超えるのであれば自分が持っているVISA、MasterCard、JCBの3ブランドがつくクレジットカードを利用すべきでしょう。

自分の場合には、To Me CARDで支払った方がトータルではお得であることがわかりました。また、クレジットカード会社によっては定期券の購入にポイントが付かないケースもあるので、ポイントの有無を確認することをお勧めします。

必要な情報はすべて入手した上で、何が一番お得なのか計算してみるといいと思います。

【参考】東京メトロ http://www.tokyometro.jp/news/2011/index.html

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IC乗車券がついに統合

2011年5月 18日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

新幹線に乗って関西に出張すると、関東で使用していたPASMOやSuicaが使えずにICOCA用の自動改札機がある前で、きっぷを購入して電車を利用することになります。このように現在はJR、私鉄あわせて全国に10種類のIC乗車券があり、約150もの事業者がそのIC乗車券を採用していますが、一部を除いてそれらを相互の読み取り機で利用することができませんでした。

毎日の通勤や通学でこれらのIC乗車券を持っている人は多いと思いますが、ほぼ同じ規格を使っているにも関わらず相互に利用できないのは非常に不便でした。特に異なるIC乗車券を採用している区間を行き来する人にとって、これはかなり致命的だったのではないかと思います。

そんな不便が2013年春には解消されそうです。JR各社と首都圏や中部、関西、福岡の大手私鉄など11事業者・団体は、それぞれが発行する10種類のIC乗車券の相互利用を、2013年春から始めることで合意したと発表しました。相互利用できる交通系ICカードは以下の通りです。

Kitaca」(北海道旅客鉄道株式会社)
  - 発行枚数または会員数:約30万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約4,440店舗

PASMO」(株式会社パスモ)
  - 発行枚数または会員数:約1,737万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約14,690店舗

Suica」(東日本旅客鉄道株式会社)
  - 発行枚数または会員数:約3,534万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約91,350店舗

manaca」(株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシー)
  - 発行枚数または会員数:約107万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約2,190店舗

TOICA」(東海旅客鉄道株式会社)
  - 発行枚数または会員数:約108万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約4,730店舗

PiTaPa」(株式会社スルッとKANSAI)
  - 発行枚数または会員数:約192万人
  - 電子マネー加盟店舗数:-

ICOCA」(西日本旅客鉄道株式会社)
  - 発行枚数または会員数:約601万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約16,400店舗

はやかけん」(福岡市交通局)
  - 発行枚数または会員数:約30万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約220店舗

nimoca」(株式会社ニモカ)
  - 発行枚数または会員数:約131万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約2,160店舗

SUGOCA」(九州旅客鉄道株式会社)
  - 発行枚数または会員数:約51万枚
  - 電子マネー加盟店舗数:約9,160店舗

相互利用できるサービスは、以下の通りです。
・ 鉄道およびバスでの利用
・ 各交通系ICカード加盟店での電子マネーの利用(「PiTaPa」を除く)

電子マネーを相互に利用できるという点はかなり利便性をあげることになるでしょう。チャージしているマネーをそのままほかの地域でも使用することができる。これだけ考えれば当たり前のことのように思えることが、今までできていなかったのです。例えば、WAON、Edyといった電子マネーは日本全国で使用することができお金としての価値を持っていると感じますが、Suicaにいれた5000円は限られた場所でしか効力を発揮しない地域限定の貨幣価値しかありません。言われてみれば不思議な感じがします。

こうして、ICカードが広まっていくことによって、その利用者も増えていき、さらにはICカードを中心として真プライチェーンもできることから、最後にはユーザにさらなるサービスの向上として還元されていく嬉しいスパイラルを生み出すことになるでしょう。そういう意味で、早期の実現に期待したいと思います。

【参考】
・PASMO http://www.pasmo.co.jp/news/press/20110518_release.pdf
・asahi.com http://www.asahi.com/national/update/0518/TKY201105180517.html

ICカードの2枚重ねエラーを防ぐカード

2010年10月 01日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

JRと私鉄の両方を通勤や通学で利用する人はかなり多いと思います。そんな人は、首都圏ではSuicaとPASMO、関西圏ではICOCAとPiTaPaという風にふたつのICカードを両方持っていることと思います。

ところが、その2つのICカードを同じパスケースに入れておいたために、自動改札で引っかかってしまった経験は誰にでもあると思います。何も悪いことをしていないのに、何となく気まずい気分になり、後ろに並んでいる人に申し訳なくなってしまいます。

そんな悩みを解決してくれるカードが、以前もこのブログで紹介した横浜にある玉川製作所が作っている「スペリア」というカード。

2枚のICカードに間にはさみこむだけで改札機にかざした方のICカードのみが反応するのです。これは、ステンレス製の素材の両面に磁気シートを張ることによって、2枚のICカード間に流れてしまう電磁波を遮断するという仕組みになっています。

この商品、実は密かに人気商品となって年間6,000枚以上も売れているといい、全国の雑貨店などで簡単に購入することができるといいます。2枚のカードを利用している人はもっとたくさんいるはずなので、潜在ユーザはもっとたくさんいて、売上げももっともっとこれから伸びていくでしょう。

そもそも、2枚を並べて入れてはいけないというのは完全にシステム依存です。利用者が通常で使うことが容易に想定できることを、鉄道会社やカードを発行している管理団体が考慮していないのは、仕様バグともいえます。スペリアのような商品が登場するまでもなく、普通に2枚のカードを重ねていても、かざした方のICカードが読み込めるような自動改札機が登場して欲しいと思います。

【参考】
・日本経済新聞 2010/10/01
・玉川製作所 http://tamagawa-tht.ktpc.or.jp/superiora.html