ICカードの2枚重ねエラーを防ぐカード
JRと私鉄の両方を通勤や通学で利用する人はかなり多いと思います。そんな人は、首都圏ではSuicaとPASMO、関西圏ではICOCAとPiTaPaという風にふたつのICカードを両方持っていることと思います。
ところが、その2つのICカードを同じパスケースに入れておいたために、自動改札で引っかかってしまった経験は誰にでもあると思います。何も悪いことをしていないのに、何となく気まずい気分になり、後ろに並んでいる人に申し訳なくなってしまいます。
そんな悩みを解決してくれるカードが、以前もこのブログで紹介した横浜にある玉川製作所が作っている「スペリア」というカード。
2枚のICカードに間にはさみこむだけで改札機にかざした方のICカードのみが反応するのです。これは、ステンレス製の素材の両面に磁気シートを張ることによって、2枚のICカード間に流れてしまう電磁波を遮断するという仕組みになっています。
この商品、実は密かに人気商品となって年間6,000枚以上も売れているといい、全国の雑貨店などで簡単に購入することができるといいます。2枚のカードを利用している人はもっとたくさんいるはずなので、潜在ユーザはもっとたくさんいて、売上げももっともっとこれから伸びていくでしょう。
そもそも、2枚を並べて入れてはいけないというのは完全にシステム依存です。利用者が通常で使うことが容易に想定できることを、鉄道会社やカードを発行している管理団体が考慮していないのは、仕様バグともいえます。スペリアのような商品が登場するまでもなく、普通に2枚のカードを重ねていても、かざした方のICカードが読み込めるような自動改札機が登場して欲しいと思います。
【参考】
・日本経済新聞 2010/10/01
・玉川製作所 http://tamagawa-tht.ktpc.or.jp/superiora.html
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