あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 長谷川博己


八重の桜 第21回「敗戦の責任」

2013年5月 26日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回は、迫力あるシーンを多く見ることができ今まで新政府軍の観点から見てきた鳥羽・伏見の戦いを、全く違う見方をすることができました。この地域での戦は大きなスペースでの合戦と違って銃や大砲を利用した局地戦であり、三郎を初めとして多くの会津軍が苦戦を強いられることになります。

この中で、気になったのは覚馬が長崎で調達した武器が届いたかどうか。物語の中では大砲は応援部隊として登場しますが、銃が届いたという知らせはありません。その当人である覚馬も薩摩藩の牢屋に入れられてしまい、確認のしようもありません。

とうとう銃が届く前に、戦いは容保らが榎本武揚が用意した軍艦をパクッてそのまま江戸へ逃亡したことにより、終了状態になってしまいます。今回のメインメンバーである神保修理が、慶喜に進言したことは勇気あることであり、至極まっとうだったりします。

しかし、すでに戦場で多くの血を流している状況下においては、この冷静は理論は受け入れてもらいづらく、責任を問われることになります。これは、この後の戦争においても同じ事がいえ、それが後の日本を苦しめることにもつながってしまったのでしょう。

今回は、三郎とその神保修理がそれぞれの役目を十分に果たしながら、武士としての最期を遂げていきます。NHKのサイトではすでに登場人物の欄に「故人」と書かれて、グレイアウトされているのがなんだか寂しくさせます。

次回は、それを知った山本家、そして八重たちがどのようにこの状況を把握し、どのように感じていくのか、会津藩の動向を踏まえながら、しっかりと確認したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
東京都中央区
 - 浜離宮恩賜庭園

八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) 八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
(2012/12/20)
NHK出版、 他

商品詳細を見る

八重の桜 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) 八重の桜 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
(2013/05/29)
NHK出版、 他

商品詳細を見る

2013年大河ドラマ「八重の桜」タイトルロゴ許諾商品【さくらゆらゆら】 360ml 2013年大河ドラマ「八重の桜」タイトルロゴ許諾商品【さくらゆらゆら】 360ml
()
さくらゆらゆら

商品詳細を見る

NHK大河ドラマ「八重の桜」放映記念!八重づくし6点セット NHK大河ドラマ「八重の桜」放映記念!八重づくし6点セット
()
福島県南酒販株式会社

商品詳細を見る

八重の桜 第20回「開戦!鳥羽伏見」

2013年5月 19日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

圧倒的に不利である状況を慶喜も分かっていて、薩長に口実にさせるものを残さないように細心の注意を払いながら大坂に逃れます。このタイミングでどのくらいの藩や兵士が幕府軍に従っていたのかは分かりませんが、1万5千人という数字はあまりにも少ないように感じます。これで慶喜が「負けるはずがない」と自信たっぷりに言っている理由もよくわからないのですが、どこかに自信があったのでしょう。

この描写のちょっと前に、慶喜は諸外国を集めて、これからも徳川家が日本の代表者として交渉を行うことを宣言し、外国の皆様もそれを受け入れるということがありました。つまり、外国から見れば徳川が日本の代表であり、国内では薩長が実権を握っている。このアンバランスを上手くついて、日本を内乱状態にさせて混乱に陥らせることも容易に出来た場面でした。

ちょっと前に、日本は争っている場合じゃないと勝先生は言っていたのですが、まさにそれが現実の出来事となろうとしていました。どっちに転がっていくか分からない日本、物語ではあまりクローズアップされませんでしたが、鳥羽伏見の戦いの前年である1867年に坂本龍馬は暗殺されています。勝もあまり登場しない状況の中で、物語から日本を引っ張っていく人物に不足感があるのが残念なところ。会津は旧体制を守る立場ですし、会津でも考え方は「会津のため」であり、「日本のため」と考える人はいません。

大久保や西郷といった薩摩藩士以外にも、もっとたくさんの有名人がいて成し遂げていることなのですが、会津の立場からみると、ひとえに薩摩にやられたと見えてしまうから、このような演出になるのかもしれません。もう少しだけ大局的な立場から会津の状況を見てみたい気もします。

次回からは鳥羽伏見の戦いの敗戦処理とともに、戊辰戦争に向けた準備が着々と行われていく様子。八重の決意に注目したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 御香宮(ごこうのみや)

八重の桜 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー

八重の桜 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー
価格:1,100円(税込、送料別)

八重の桜 第19回「慶喜の誤算」

2013年5月 12日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

今回のメインは慶喜でしたが、ここ数回慶喜の悩む姿を何度も目にしているせいか、今回もあまり切迫した状況にはあまり見えないのが残念です。物語の中では慶喜は幕府を立て直そうと色々行ってきたが、幕府の世の中を良く思わない薩摩などが抵抗したようなことが言われていました。

しかし、実際に物語を見てみると慶喜が幕政改革を必死に行った様子というものがあまり分からない状況だったりして、守るべきものの大切さを感じることがまだできていないので、これから重要な場面で本当に入っていけるのか心配です。

中央政界では、小堺一機が熱演している岩倉具視が戻ってきて、王政復古の大号令を仕掛けます。山内容堂や松平春嶽などは徳川家への仕打ちをやり過ぎと批判するのですが、結局は裏に控える西郷たちが圧力を遠隔からかけ、屈することになります。

容堂といえば近藤正臣というイメージが凄くあって、違和感を感じてしまうのですが、彼らが言っていることもまた正論だったりします。それは、天皇が完全なる実権をもっていないなかで、それを意のままに操って自分たちの都合のいいように政を行っているということ。いつの時代もそれは変わることなく、必要なのは大義名分があるかということに尽きるのかもしれません。

山本家では、珍しく権八さんが難しい顔をして話をし、尚之助はとうとう軍備増強に着手することになり、着々と戦いに向けた下地が作られていきます。頼母がいうように、正論が通らない都において、覚馬は命を狙われながらも自分の使命を一生懸命全うしようと奮闘する姿に応援しつつ次回に期待したいと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 二条城

八重の桜 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー

八重の桜 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー
価格:1,100円(税込、送料別)