龍馬伝 第4回「江戸の鬼小町」
龍馬の江戸行きによって関係する多くの人が刺激を受け、いい意味で影響を受けて向上心が芽生えつつある印象を受ける話でした。まず土佐では武市さんと岩崎弥太郎の2人で、弥太郎にずばっと指摘されたように龍馬がいなくなってから積極的に自分の道場をもり立てていきます。まるで龍馬が江戸に行けて自分が行けなかったという無念さを道場という場所で発散するかのようなその表情は悲痛に満ちています。弥太郎から指摘されたとき、暴れるのかなと思ってみていたのですがそんなこともなく気持ちを抑えていました。
もうひとりの弥太郎は、前回関所で捕まってからうまく逃げ出したんでしょう。再び実家に戻り蟹江敬三演じる父親の元でかごを売っていました。蟹江さんの演技は本当に醜態な父親を想像させやすいある意味素晴らしい演技だと改めて感じます。とうとう仕事をしようと鍬を握ったのだが、肩が痛くなって終了。御飯まだ?状態は、弥太郎でなくても発狂するでしょうね。しびれを切らし弥太郎が考えたのが学習塾でした。頭の悪い子供ばかりのなか加尾が学問を教えて欲しいと頼み込んできます。加尾の気持ちは全く分かりませんが、加尾なら街でそれなりの人に教えてもらったでしょうに。あの子供たちと同じ場所で加尾も次回から学ぶことになるんでしょうか。その当たりが気になって仕方ありません。
そして、江戸に着いた龍馬に影響を受けた女性がもう一人。それが千葉道場の看板娘である佐那でした。全く笑わない鬼小町と言われた彼女も、次第に龍馬に心を開くようになっていき父親にまで悟られるほどの状態に。佐那を演じる貫地谷しほりさんは福山雅治の裸をみて「ヘラクレス!」と叫んだそうです。全く意味が分かりませんがかなり鍛えていてムキムキしていることが分かります。そんな龍馬と佐那の最後はあわやという場面もありドキドキしてしまいました。鬼小町であった時間はたぶん10分くらいだったのではないでしょうか。もう少し長引かせても良かったのかもしれませんが、龍馬と佐那の間を引き裂いたのが黒船の登場でした。
夜の街で出会った桂小五郎から言われた「世界は広い」という言葉に始めはまさか戸感じていた龍馬も時代の流れに流されていくのです。いい出会いをしたものです。この後に再度桂小五郎と出会うと思いますが、一緒に世界に目を向けた日本を作りだしていくきっかけを今回見たような気がします。それはまだ先のことですが。
◆龍馬伝紀行◆
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