あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 小澤征悦


篤姫 第44回「龍馬死すとも」

2008年11月 02日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

とうとう大きな歴史が動き出しました。その動きのあまりのあっけなさに見終わった今、本当に出来事は起こったのかどうかが幻であったように思えて仕方ありません。その出来事とは、大政奉還と坂本龍馬の死でしょう。

まず大政奉還ですが、慶喜の存在感があまりにもありませんでしたね。当然と言えば当然ですが、天璋院の存在もあまり感じることができませんでした。二条城に大名を集めての会議でも、慶喜よりも大きく目立っていたのは小松帯刀の方で、演説の時間数も小松が数分間に及んで独壇場だったのに対して慶喜は、「何でも申せ」位でしょうか。すごく大切な状況にも関わらず、あっけなさ過ぎます、これでは、どんだけ大変だったのか、それぞれの思いがどのように結びついた結果なのかを推し量ることなど到底できません。

次にあっけなかったのは坂本龍馬の死でしょう。お約束の寺田屋で、前回は何とか命を拾いましたが今回はだめだったようです。この場面でも、刺客は最後のとどめを刺さずに、ダイイングメッセージを残すだけの余裕を与えています。これまで幕末の主導者だった彼の最期にしてはあまりにもあっさりだったなぁという印象を受けました。坂本の死でも目立ったのは、小松帯刀の叫びだったんじゃないでしょうか。ここまでくると、小松帯刀の物語ではないかと思うくらいです。

少しずつ大久保や西郷たちと小松の考えが違っていく様子を岩倉具視がうまく利用していきそうな、そんなうまい演技を片岡鶴太郎がしています。味があっていいですね。片岡鶴太郎というと、「鶴ちゃんのプッツン5」を思い出してしまうのですが、どうやらもうそんな彼を見ることはできないようです。

最後の天璋院の決心はかっこよかったですね。今後は自分が大奥を守っていくんだということを宣言します。実際にどうなるかはわかりませんが、自信を持って宣言したことは周囲に安心とそっからわき上がるプラスの効果をもたらすので、効果は絶大だったんじゃないでしょうか。大奥の女達の戦いが静かに始まろうとしています。


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篤姫 第43回「嫁の決心」

2008年10月 26日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

きっとクライマックスに向けて最後の準備期間ともいえる歴史の動きがあまり多くない人々の心を描いた話でした。家茂が亡くなって悲しみに沈む和宮は、なかなか家茂が亡くなったことに対して信じられなかったのですが、次第にその現実を受け止め、さらに天璋院の心の強さを改めて理解するように心境が変わっていきます。

このあたりの心境の変化は、なんか急すぎる感じもしますが50回という限られた話の中でまとめるには、仕方がないのかもしれません。

和宮はとうとう落飾し、静寛院と名乗るようになります。この人達には不幸が重なるようで、兄である孝明天皇も同時期に亡くなるのでした。時代はどんどん進んでいくんですね。そんな静寛院は、天璋院のことを母上様と呼ぶようになりましたね。これで、長く敵対していたこの二人も完全に同じ志をもつ人となりました。なんだか人と人が仲良く一つの目標に向かって頑張る姿は素敵だと改めて思います。

そして、今回もう一つ衝撃的だったのは小松帯刀です。お琴さんとは別れると言いながらも、京についてみると子供が生まれていて、しかもその子供をあやすのがうまいときています。お近さんとしてもつらいでしょうね。この頃では当たり前だったのかも知れませんが、今では大問題になりますね。きっと。

次回からはとうとう大久保や西郷たちが倒幕に向かって突進していき、西郷たち倒幕派vs天璋院たちという図式が本格化するでしょう。見たくない面もありますが、しっかりと心して見たいと思います。


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篤姫 第40回「息子の出陣」

2008年10月 05日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

今回のメインは、小松帯刀でしたね。

蛤御門の変で危機にあった御所を小松帯刀を中心とする薩摩藩が救い、さらに街の人々に米を分け与えるという優しさをみせたということから、彼がいかに素晴らしい家老だということがわかります。

そんな彼の人望からか、芸妓であるお琴から見初められ小松邸に見張られ、坂本龍馬が訪ねてくるのを不審者かと思ったというところでは、ストーカーなんじゃないかと思うほどの思いの深さを示しています。

このドラマ全般で瑛太は大活躍ですね。主人公である天璋院はある意味当たり前としても、その次に活躍しているのは間違いなく小松帯刀なんじゃないでしょうか。

一方大奥では、和宮に子供ができたという話が盛り上がりみんなで喜びに満ちている状態でした。あまりの喜びに、天璋院はでんでん太鼓を和宮に贈り、家茂も大いに喜んでいたにも関わらず、それが間違いだったと分ります。

でも、その結果和宮と天璋院の関係は良好なものになりましたね。次まででんでん太鼓はとっておくという和宮の言葉に胸が締め付けられる思いで一杯になりました。彼らを待ち受ける未来を知るものとして、この場面で子供が生まれなかったことが、いかに悲しいことか考えると悲しくなります。

しかし、写真をとってみんなで和やかになっているのをみると、少なくとも今は忘れていて欲しいと切に思います。

次回からはとうとう、帯刀と天璋院が敵味方になっていき、家茂も大きな運命に飲込まれていくことになります。

心して見て行きたいと思います。

「篤姫」が好きだった「薩摩のクロガネモチの木」