篤姫 第43回「嫁の決心」
きっとクライマックスに向けて最後の準備期間ともいえる歴史の動きがあまり多くない人々の心を描いた話でした。家茂が亡くなって悲しみに沈む和宮は、なかなか家茂が亡くなったことに対して信じられなかったのですが、次第にその現実を受け止め、さらに天璋院の心の強さを改めて理解するように心境が変わっていきます。
このあたりの心境の変化は、なんか急すぎる感じもしますが50回という限られた話の中でまとめるには、仕方がないのかもしれません。
和宮はとうとう落飾し、静寛院と名乗るようになります。この人達には不幸が重なるようで、兄である孝明天皇も同時期に亡くなるのでした。時代はどんどん進んでいくんですね。そんな静寛院は、天璋院のことを母上様と呼ぶようになりましたね。これで、長く敵対していたこの二人も完全に同じ志をもつ人となりました。なんだか人と人が仲良く一つの目標に向かって頑張る姿は素敵だと改めて思います。
そして、今回もう一つ衝撃的だったのは小松帯刀です。お琴さんとは別れると言いながらも、京についてみると子供が生まれていて、しかもその子供をあやすのがうまいときています。お近さんとしてもつらいでしょうね。この頃では当たり前だったのかも知れませんが、今では大問題になりますね。きっと。
次回からはとうとう大久保や西郷たちが倒幕に向かって突進していき、西郷たち倒幕派vs天璋院たちという図式が本格化するでしょう。見たくない面もありますが、しっかりと心して見たいと思います。
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