あしたまにあーな

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お決まりの挨拶の中に心をこめて

2009年9月 11日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

職場で交わされる挨拶のほとんどは決まり切った定型の言葉になっています。例えば、「おはようございます」から始まり、「お疲れさまです」「行ってきます」「いってらっしゃい」「お疲れさまでした」などが挙げられるでしょう。

自分が学生の頃に働いていたアルバイト先では、シフト交代制になっていることから、その日始めてあった人に対する挨拶は、例え夜でも一律「おはようございます」で統一されていました。このように業種や会社によって様々な定型句があることと思います。

いつものことになると自然にその挨拶もおざなりになりがちになってしまい、結果として相手に心が届かない言葉になってしまいます。それではなんのための挨拶なのかわからなくなってしまいます。

そのようにならないために一番効果的なのは、相手の目を見てあいさつをすることなのです。忙しいときには、とかく相手の顔すら見ずに話をすることがあります。自分もついつい仕事で忙しくなると相手の顔を見ずに挨拶や話をしてしまうことがあるのですが、相手に同じことをされると、どうしても違和感を感じてしまうことがあり、そのときに自分のしていることは、相手に自分の思いが伝わらないだけでなく、失礼な行為なのだと改めて感じました。

相手との人間関係をより京子にするためには、相手の目を見て話をすることが大切で、さらに軽い笑顔もあるといいのではないでしょうか。自分の忙しさを言い訳にするのではなく、そういった基本的なコミュニケーション能力の向上が、人間性を高める最短距離なのだと思います。今一度普段の態度を見直してみるいい機会なのかもしれません。

【参考】日経Plus1 2009年9月5日

コミュニケーションの教科書 人生は「挨拶の3秒」で変わる コミュニケーションの教科書 人生は「挨拶の3秒」で変わる
(2008/08)
林田 正光

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学びの場所を提供するサービス

2009年9月 09日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

近年、資格取得や自己啓発など自分の能力を高めようとする社会人が増加しつつあります。趣味で勉強しているという人もいますが、ほとんどの人はその勉強を何かで活かしたいと考えているのだと思います。学校にいたときには勉強なんてしたくないと思っていた人も、社会人になると学ぶ楽しさを改めて感じることができるのではないでしょうか。

そんな自学ですが、残念ながら自宅でゆっくりと勉強することはなかなかできない人もかなりいると思います。自宅にいると、様々な誘惑に負けてしまい遊んでしまい、結果として外に飛び出すことになります。しかし、図書館は朝から席がいっぱいだしファミレスも長居するとなんとなく気まずい気がします。つまり、勉強したいのに勉強できる場所が極端に少ないのが今の状況なのです。受験生であれば予備校などが自習室を完備しているのですが、社会人が勉強する場所を提供しているところはほとんどないのが現状です。

今、社会人のための勉強スペースを提供する場が求められており、そのような場所を提供し時間単位で自由に貸し出すことができるサービスが求められているのです。現在漫画喫茶のような場所を自由に使っていいようなビジネスがありますが、勉強をするのに必要な辞書やお茶、ヘッドフォンといったものを用意し、その代わり誘惑になりそうなものを徹底的に排除します。1時間あたり200円程度の利用料で50席を設けた場合、営業時間を12時間、50席のうち6割が埋まり、平均3時間利用するとしたとき、延べ一日に120人が利用することになるので、7万2千円の売り上げを得ることができ、月当たりで216万円の売り上げになります。ここに付加サービスを提供することによってもっと利益を得ることも可能でしょう。

さらに「ひとりでは勉強できないけど、見張ってくれる仲間がいれば頑張れる」という人が多いことに目を付けた「勉強カフェ」というものまで登場しています。同じ目標を持った者同士がスタッフの仲介で集まり、互いに切磋琢磨するというもの。渋谷にある「勉強カフェ ブックマークス」では月会費9450円で利用することができるといい、会社員がほとんどの中で女性も4割ほどいるそうです。

このように、勉強をする場を提供するというサービスは今後もっと成長していき、誰でもどこでも集中して勉強することができる世界が構築されてほしいですし、そうなるのではないかと思います。まずは、「自分で家でも集中して勉強しようよ」というごもっともなご意見はご容赦下さいませ。

【参考】日本経済新聞 2009年9月9日


勉強が楽しくできる集中セット
【セット内容】・9番のクレマチス・17番のホーンビーム・36番のワ…

こころを動かすマーケティング

2009年8月 15日 By: rainbow Category: ブックレビュー No Comments →

あなたがいま一番飲みたい炭酸飲料はなんでしょうか?
あなたがいま一番飲みたい缶コーヒーはなんでしょうか?
あなたがいま一番飲みたいお茶はなんでしょうか?

これらの問いに対して、どれか一つはコカ・コーラ社の製品を挙げるのではないでしょうか。コカ・コーラを飲むのに理由などいりません。ただ飲みたいから飲む。そこにはコカ・コーラに対して自分たちがもつ確固たるブランドイメージがあったのです。

コカ・コーラは世界中に広がっていて、国連加盟国よりも多くの国で飲まれているそうです。そのコカ・コーラのブランド戦略を確立した魚谷雅彦さんという現在の日本コカ・コーラ会長がこれまで明かされることのなかったコカ・コーラのブランド戦略の考え方を示した本が「こころを動かすマーケティング」です。この本を読んでみると改めて気づかされる点が多いことに気がつくと思います。

魚谷さんは、もともとは歯磨き粉などで有名なライオンの社員でしたが、チーズのクラフト社を経てコカ・コーラ社にやってきます。会社は大きくなると余計なしがらみが多くなるものですが、魚谷さん自身の人柄もあり抜本的な改革を進めていきます。そこには自分の信念を曲げない強さを持つことが大切だと説いています。人の心を打つものは自分の強い信念と気持ちなんですよね。内容がいかに良くても気持ちが伝わらなければ意味がありません。本書で魚谷さんが言っていることとして、お客様の視点に立っているかどうかが自分の信念には必ず含まれているべきであるとあります。

それは、どの業界でも同じ統一的な考え方だと思います。お客様第一という言葉は使い古されている感じがしますが、営業部門だけでなく全社的に細部までこの考え方が徹底されているところはそんなに数多くありません。なので自分たちがそれを確実に意識することができれば大きな力となってブランド力は上がっていくのです。

本書ではその他、魚谷さんが成功させたプロモーションであるジョージアの飯島直子さんを起用したほっとするキャンペーンや、吉本芸人を起用した明日があるさキャンペーン、爽健美茶といった今では誰もが飲んでいるものの誕生秘話が紹介されていて、根底にあるお客様志向との関連性を見ることができます。また、コカ・コーラ社とその生産・販売を取り仕切るボトラー社との関係など中にいる人でないと分からない雰囲気を本書で感じることができます。

マーケティングの基本的な考え方を学ぶことができる上に、コカ・コーラという会社の一面を知ることができる読み物としても価値があるのではないでしょうか。これを読むとコカ・コーラの商品の裏に隠された想いを感じることができるので、余計ファンになってしまうかもしれません。

こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる
(2009/08/07)
魚谷 雅彦

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