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スポーツ選手をむしばむ活性酸素を撃退せよ

2012年7月 30日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

オリンピックが始まり、早くも様々なドラマが生まれ毎日目が離せない日が続いています。おそらくあっという間に過ぎていってしまう2週間は、見ている人以上に選手にとってもそうなのです。

そんなスポーツ選手のなかで、年齢を重ね60代を過ぎるとがんや脳卒中に倒れる人が多いといいます。若い時に鍛えているにも関わらず、このような状況になってしまうというのはなんだか不思議なような気もしますが、そこには、「活性酸素」という物質の存在が大きく関わっているといいます。

炎天下で長時間スポーツをして大量の紫外線を浴びることによって、体内に活性酸素が多く生まれます。この活性酸素は空気中に存在する酸素を体に取り込む際に必ず作られるものなのですが、一方でそれを消してくれる機能もあるので、体内でのバランスはいい感じでとられています。

しかし、激しい運動を続けることによって体内に大量の酸素が必要になるので、活性酸素が作られる量が増えてしまい、消す能力を上回った結果、体の中に活性酸素が蓄積されていくことになります。

活性酸素は、脂質やタンパク質などを攻撃して体にストレスを与えるばかりでなく、肉離れから動脈硬化、糖尿病、がんといった多くの病気に影響するといわれている恐ろしいものなのです。

この活性酸素を撃退するためには、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチンを多く含む食べ物が効果的です。例えば、小松菜、しそ、パセリ、ブロッコリー、かぼちゃ、ニラ、トマト、ピーマン、煎茶などがあります。

スポーツをして体を鍛えることは必要な事であり、健康的でもあります。しかし、過度に体を痛めつけた際には、その分だけ体をいたわってあげる必要があるのです。活性酸素自体は目に見ることがなかなかできないものなので、知らずのうちに蓄積され、とりかえしのつかないことになります。その前に、食べ物によって上手くコントロールしてあげられたらいいですね。

【参考】日経 Plus1 2012/07/28

よく耳にする「経済波及効果」とは?

2010年2月 14日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

バンクーバーオリンピックを契機に再度様々なメディアで話題が上がるのが「経済波及効果」ではないでしょうか。今回のバンクーバーオリンピックの場合、約75億円の経済波及効果があるとされています。では、この「経済波及効果」というのはどのようなものなのでしょうか。何となく高ければ高いほどそのイベントを実施する意味があると考えてしまう数値ではありますが、具体的にどのように算出しているのかについて少し考えてみたいと思います。

オリンピックやワールドカップを開催する場合には、会場となるスタジアム、そこに至るまでの道路、街づくりといったインフラ関連整備費用が掛かります。また街を訪れる人たちは周辺の宿泊施設に泊まり会場に行くまでに食事をしたり交通機関を使ったりします。このようにイベントを開催することによって動く可能性のあるお金の総量のことを「経済波及効果」と呼ぶのです。

考えがちなのがこの経済波及効果をそのまま儲かる利益の量と考えてしまうことですが、考えなければならないのは特定の誰かが儲かるということではなくそのイベントによってどのくらいのお金が動いたのかということ。お金が動けば様々な関係者が潤うことになるので、その量の目安として経済波及効果をみるといいでしょう。

ちなみに日本で行なわれた主なイベントの経済波及効果について以下にまとめてみます。
・大河ドラマの龍馬伝
 長崎に与える経済効果は約110億円、高知県に与える経済効果が約234億円
・横浜開港150周年を記念し開催された「開国博Y150」
 経済効果は548億円
・石川遼
 経済効果は341億円
・地デジ移行
 経済効果は250兆円

大切なことは、予測で終わらせるのではなくきちんと定量的に結果を振り返ること。オリンピック自体が儲からなくても、観光産業やインフラ整備に関わった土木建設産業など全体としてどのくらいの人が雇用され、潤ったのかを見る必要があります。そして税金を使った部分があるのならその設備投資が長期的にどのように地域に行かされていくのかを始まる前に事前に目を光らせておくことが求められるのです。一部の誘致したい人が説得材料として使うのではなく、真の経済波及を生むためにどのような設備をどのくらい投資するといいのか、自分たちも無責任ではいられません。日本でも数年後、夏季オリンピックを誘致しようとする自治体が立候補すると思いますが、そのときこそ経済波及効果が理論的かどうかチェックしていきたいものです。

【参考】シゴトの計画
http://4510plan.jp/360/newscolumn/15347/index.html

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安田 秀穂

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オリンピック誘致失敗から何を学ぶか

2009年10月 03日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

2016年夏のオリンピック開催地としてブラジルのリオデジャネイロに決定しました。候補地の一つであった東京もこれまで積極的なアピールによって一時はIOCからの評価が最も高かった時もありましたが、最後は決選投票までいかずして敗れてしまった結果となりました。これには陣頭指揮を執っていた石原都知事を始め多くの人々が悔しさと悲しさを感じたことと思います。自分も東京でオリンピックが開催されれば、間近で見ることができる初めてのオリンピックということもあり、残念でなりません。

この落選に当たって、様々なメディアでなぜ落選してしまったのかについて検証されていますが概ね以下の2点に集約することができると思います。
1. 市民の盛り上がりに欠けた
2. 最終的なプレゼンテーションでアピールできなかった

まず、一つ目ですが市民の盛り上がりについては、確かに弱かった面があったと思います。他の国の市民がどのように切望していたのかを伝えたのかは分かりませんが、「東京でできるならいいな」という程度の人が多かったのは事実だと思います。これはオリンピックが東京に来ると、どれだけすばらしいのだろうというイメージを共有することができなかったのが原因ではないでしょうか。様々な有名人が積極的にアピールしていましたが、趣味や考え方が多様化している東京の市民に、スポーツの祭典を通しスポーツをすることのすばらしさ、そしてオリンピックによる生活のうるおいを訴求することがもっとできたのではないかと思います。みんなの心が一つになるためには、感動や期待をいかに共有できるかにかかっているのです。

次にプレゼンテーション能力ですが、IOC総会が開かれたデンマークの首都であるコペンハーゲンでは、日本のプレゼンの2倍近くの聴衆をリオデジャネイロが集めたそうです。その背景として日本の良さを積極的にアピールすることができず、開催したいという強い気持ち、熱が他よりも劣っていると判断されたとする考え方です。日本人が欧米の人たちと違った表現スタイルであることはよく言われますが、そうなると今後は全く歯が立たないということになります。学生の頃、国際学会で発表した際に日本人の多くは原稿を読みながら話をする人が多かったのに対して、欧米の人々は全く原稿は見ずに聴衆に話しかけるプレゼンをしていて、驚きを感じたのを覚えています。たったこれだけのことでも人への伝わり方は違うんですよね。言葉の壁もあると思いますが、国際社会での日本人がどのようにアピールするかが重要です。

今回は、東京誘致に当たって築地の市場移転問題も関係していました。今の築地の場所にオリンピック関連施設を建設する予定で、移転先である江東区豊洲地区で基準値を大幅に超える有害物質が見つかった件で、移転反対問題もくすぶっていました。落選によってこの移転問題が今後どのようになっていくのかわかりませんが、少なくとも次回以降はこのような問題を抱えることなく、すべての市民が全力で誘致活動を応援できる条件や環境を整備していくことが必要ではないかと思います。


第1回アテネ大会から第27回シドニー大会まで、20世紀のオリンピックの記録を収録した大全集IOC…