あしたまにあーな

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篤姫 第34回「公家と武家」

2008年8月 24日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

公武合体と攘夷という大きな使命を背負って、京の都から江戸へ下っていく和宮。せっかく色々盛り上げてあげようという天璋院の考えも、もろくも崩れ去ってしまうことになります。

やはり京という場所に長くいて、周りの権力や幕府など関係ない世界に生きてきた和宮を取り巻く人々にとって、幕府のしきたりや権力をいくら言われても実感がわかないんですよね。

そのことは、天璋院も含めて分ってあげないといけないんじゃないかと思います。しかし、ことわざに、「郷に入りては郷に従え」という言葉がある様に、和宮は徳川家に嫁いだ身なのですから、そのあたりはわきまえないといけないですよね。

要は、お互いがお互いの環境が状況を理解し合わない限り、この対立構造は絶対に解かれることはないんじゃないかと思います。そういう意味で、天璋院が和宮のところへいって直接謝罪した点はすごく評価できます。人間的に大きいことがすごくわかる場面でした。
それにしても堀北真希は、まだ見慣れていないせいか、時代劇風な顔じゃないだけに違和感を感じてしまいます。今後そうでもなくなってくるんだと思いますが、顔立ちがはっきりとしすぎていて、当時の女性というイメージがどうもしにくいような気がします。

もう一つの場面としては薩摩でしょう。大久保もいつの間にか出世していて、藩主に直接ものを申せる立場になっていました。小松帯刀と大久保正助の2人は、西郷を戻すように進言し、無事に戻ってくることになります。

大久保の出世を有馬たちはよく思っていなくて、自分たちだけ秘密をかかえて自分たちを抑えようとしていることに不満を持っていきます。この先、有馬達と大久保達との間で変なことが起こらないといいのですが。

いずれにせよ、しばらく和宮関連プラス薩摩の動向という2本立てで物語は進んでいきそうですね。


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篤姫 第33回「皇女和宮」

2008年8月 17日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ No Comments →

安政の大獄によって井伊直弼を失った徳川家は、もはや自分たちだけの力ではどうすることも出来ずに天皇家を頼ることになります。その決定に至るまでの、老中配下の力不足に本当に悲しくなります。天璋院に一言の話も無く、また10年後に攘夷を約束するなど、ありえない約束を天皇家とさせられることになり、その約束を守ることもできないにもかかわらず、今だけを見て政をしている姿に、徳川家の末期を感じます。

一方、京都にいた和宮ですが、本当に女性は政治の道具に使われる悲しい出来事を受け入れなくてはならなかった時代の無念さがあります。すべては「日本国のため」という言葉に、和宮だけでなく天璋院もまた飲み込まれた一人だったんですよね。でも、それをプラスの力に変えて前向きに頑張っていける人と装でない人の間に大きな差があるんですよね。きっかけは誰かに決められたことであっても、それを運命と割り切っていい方向へと変えていける姿、それがまさしく昔、菊本が言っていた「女の道は一本道」なんじゃないでしょうか。

和宮を演じるのは掘北真希ですが、芯の強い姿をうまく演じているようなきがします。これから、彼女がどのように宮崎あおいと演じていくのかがたのしみです。この二人は、同世代として各方面からライバル扱いされているのですが、ここでは演技という真剣勝負の場でうまくそれが相乗効果につながればいいと思います。

次回から嫁と姑という現代にもつながるような問題に、どのように話が展開していくのかが楽しみです。そして大久保をはじめと知る薩摩の武士たちがどのように動き出すのか、静か見守っていきたいと思います。

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(2007/12/10)
徳川 宗英

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篤姫 第32回「桜田門外の変」

2008年8月 10日 By: rainbow Category: 2008年_篤姫, ドラマ 1 Comment →

今日は、人の運命について考えさせられる内容となりました。3つの時代の流れが大きく方向転換する、今後の展開にとってすごく重要な話がありました。

まず始めは幾島との別れ。後の2つの展開があまりにも衝撃的な内容だっただけに色あせてしまいそうになりますが、天璋院が薩摩にいた頃から身の回りの世話、そして見聞、振る舞い、言動といった全ての礎を築いてくれた大切な存在が、居なくなってしまうのです。

「自分の周りのものがどんどん去っていく」と漏らした天璋院にとって、その極めつけが幾島だったんじゃないでしょうか。でも、幾島にとっても天璋院にとってもこの後の時代の流れを考慮すると、丁度良かったんじゃないでしょうか。

次の重要ポイントは、薩摩での決起でした。有馬たちが井伊を討とうと立ち上がろうとするところをもはや大久保も抑えることができません。時代の流れを抑えるにはもはや無理な状況になってきたんでしょう。

その流れを止めたのは小松帯刀でした。彼は、大久保達の動きを藩主に伝え、直前で「誠忠士の面々へ」という書面をもって、食い止めます。処分されても仕方ないと思っていた薩摩志士たちは、薩摩の大切な人材であると言われ、逆に藩のために忠誠を誓う大切な存在へと変貌を遂げたのです。志が強い彼らをうまくまとめた小松帯刀の存在は、薩摩にとってすごく貴重といえると思います。

それにしても、的場浩司や瑛太、原田泰造といった面々の演技が段々うまくなってきたいように感じます。迫真の演技に今では飲込まれそうになります。まさに適材適所といえるでしょう。

そして、最後のポイントは井伊直弼でしょう。あまりにも大きな転換点となりました。多くの人々を追放してきた安政の大獄によって、一部の人々から不満が高まりつつありました。

井伊の考えを聞こうと天璋院は茶の湯を共にし、「自分は国を守りたい一心で、己の役割を果たした」と語る井伊に対して、天璋院は深く感銘しこれからもっとわかり合っていこうとする矢先、桜田門外の変にて命を閉じることになります。

さらに天璋院を追い詰めたのは、井伊直弼の首を上げたのは薩摩の武士であったこと。これで、天璋院は故郷を敵にまわさなければならない運命を感じていたのかもしれません。
すこし、今回は内容が濃すぎたようにも感じます。ところどころで、ジョン万次郎による尚五郎が於一のことを好いていたという告白といった心温まる話、勝麟太郎による咸臨丸の話など、多くの内容を含んでいただけに、なんかもったいない気がしました。

次回は、和宮の登場ですね。天璋院との厳しい人間関係が予想されることから、胃をきりきりさせながら見たいと思います。


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