八重の桜 第22回「弟のかたき」
予想していたこととはいえ、弟の三郎や兄である覚馬が命を落としたという知らせに対して、八重は泣き崩れてしまい、取り乱してしまいます。その取り乱し様は、密かに八重に心を寄せていた大蔵からみても異様なものであり、近づきづらいものがありました。
今回は、そんな逆境の中に置いても会津の人々が力強く生き残るんだという強い意志を感じる事ができる内容であったように思えます。それは次第に平常心を取り戻し、まだ兄は生きていると信じる八重だけでなく、喪に服しているはずの妻が、ここままではなくなった旦那様に申し訳が立たないと自分が役に立てる道を模索したり、実に多くの生き様を見ることができます。
そんな中、歴史の中ではかの有名な江戸城無血開城が静かに執り行われることになります。生瀬勝久さん演じる勝海舟は、やはり熱血漢が溢れる生瀬さん的な人物になっていて、なんだか面白い人物像になっているのが気になるところではありますが、江戸一帯を焼き野原にしないという思いは西郷たちも同じだったようで、相変わらず新政府軍のトップのような西郷の判断が大きく左右し、勝海舟の嘆願書を受け入れることになります。
歴史にたらればはありませんが、ここで江戸を攻めることになっていたらその後の会津へはどのように変わっていったのでしょうか。同じ結果になるかもしれないし、東京の街が今ではない様子になっていたかもしれません。
本格的な戦いは、次回以降本格化すると思いますが、会津の人々の強い思いを感じた内容となりました。
◆八重の桜紀行◆
東京都墨田区
- 勝海舟像
東京都港区
- 江戸開城会見之地碑
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