懐かしの給食「ミルメーク」とは
とある番組で懐かしの給食ベスト3を紹介しており、その中で見事第3位に輝いたのがミルメークという商品。この番組を見ていた会社の同僚は、ミルメークというものの存在を知らず、きっと最近の小中学生だけが知っている今風のメニューであると推測し、会社で様々な人に聞いてみると意外にも同世代の人で、小中学校の給食でミルメークが出たという人が思いの外多くいることにショックを受けたといいます。
このミルメークとは、愛知県名古屋市の大島食品という会社が製造している粉末で、これを牛乳に入れることによって、牛乳がもっとおいしいコーヒー牛乳に早変わりするという魔法の代物です。そのほとんどは給食用として生産されていて、この会社以外にはないものとみられます。このミルメークは昭和42年から製造しているというのですから、ある程度の世代までは知っていてもおかしくないものでしょう。
粉末には、コーヒー味以外にココア味、バナナ味、イチゴ味と様々な味が存在し、いずれも牛乳に混ぜるだけでおいしく飲みやすい牛乳を体験することができるようです。さらに大島食品のページを見ていると、粉末だけでなくチューブ式の液体バージョンも存在していて、牛乳のストローの口から注入することによって粉末と同様の味にすることができます。
自分は横浜市出身なのですが小学校の頃、ミルメークというものが給食に出てきたことはなく存在を知らない一人です。コーヒー牛乳はそのままパックになって出てきていたので、ミルメークを入れるということがありませんでした。
ちなみに、牛乳パックを正しくはスプーンの後ろを使って裂いてきれいにたたんで返却するのが正しいやり方なのですが、一部の男子は足で踏みつけて「パンッ」というけたたましい音とたてながら割っている人もいました。その後床に牛乳が飛び出し、それを事もあろうかぞうきんで拭き取り、そのままぞうきんを放置して教室中が悪臭で漂うという悲惨な状況になる苦い経験もあります。
ミルメークの登場に世代差がないとすれば地域差ではないかと思って、さらにヒアリングをしてみると、全国的にミルメークが給食に登場している様子。鹿児島県出身の人は、土曜日にはミルメークが必ず登場したといいます。また、静岡県出身の人はチューブ式のミルメークが半年に1回登場し、その人はちょっと贅沢な気持ちになったといいます。
ここから分かるように、子供たちにとってミルメークはほんの少しの贅沢を感じることができるご褒美のような存在であったことが推測されます。全国的にミルメークの普及がどのような分布になっているのか、気になるところではあります。ちなみに給食ランキングの2位はソフトめん(ミートソース)、1位はあげパンでした。
【参考】大島食品 http://www.milmake.com/
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