辰年の「辰」と「竜」は別物だった
2012年の干支は辰年です。
12月にとある場所で毎年干支の動物を実際に登場させた引き継ぎ式が、ニュースの話題になっていましたが、犬や猫などの実際の動物ならまだしも「辰」というぱっと思いつかないような動物で、苦労したのか結果的には「竜」に似ているからという理由で、イグアナが登場していました。
はたしてイグアナから竜を想像することができて「ちゃんと引き継ぎができたね」と思えるかどうかという根本的な謎はともかく、気になるのは「辰」と「竜」の関係です。
辰年の絵柄としておそらくほとんどの人が想像するのは、空想の世界に登場する霊獣である「竜」であり、ひげが生えていて、まんがにっぽん昔話のオープニング始めに登場する例の生き物でしょう。千と千尋の神隠しでも千尋が琥珀川の主であるハクに乗っているシーンでも、ハクは竜でした。
このように竜は、世界中で古来より様々な象徴として人々の心の中に生き続けた生き物なのですが、十二支は古来、年月の順序や方角を示すもので「辰」と「竜」とは関係がなかったといいます。
「辰」には草木の形が整った状態を表しているとされてきたのですが、イメージしやすいようにやがて「辰」を「竜」という漢字に当てて表現するようになったのが、始まりだとされています。
以来、「辰」と「竜」は似た使われた方をされて今に至ります。イグアナやタツノオトシゴ、ワニなど竜を連想させるといわれている動物にあやかり、強くたくましく過ごして行けたらいいですね。
【参考】gooニュース http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20120101033.html
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