吉野家に券売機が導入
いくつかある牛丼チェーンの中では珍しく、昔ながらの券売機を使わずに食後に支払いを行っているが吉野家でした。いくつかのビジネス書では吉野家が券売機を導入しない理由や食い逃げを深追いしない理由などが書かれたものがありますが、いずれも経済性を考慮したものであるとの説明があります。
つまり、吉野家が券売機を導入しないのは、その導入コストと従業員の負荷軽減の費用対効果が割に合わないことからくる結論だと理解していました。
そう思っていた矢先、東京都新宿区にある一部の吉野家ですでに食券を販売する券売機が導入されているというのです。券売機では、牛丼単品やサイドメニュー、サラダと味噌汁のセットなどをまとめて購入することができ、領収書も発行することがタッチパネル式で可能だといいます。
もちろん、注文し忘れた料理があった場合は店員に口頭で注文することができ、その場合は現金をその場で払うことになるそうです。
いままで、ほかの牛丼チェーンにはない頑固ながらも芯の通ったポリシーがあると思っていたのですが、費用対効果で実現するかどうかは決まっていたということなのかもしれません。直接お客様と会話をやりとりをしながら、そのコミュニケーションを通じて顧客との絆を結んでいるではないかと思っていた自分ですが、お昼時など券売機があるお店の方が楽なときもあります。
根本的には「安い」「早い」「うまい」という目標があるなかで、それをまずは実現しないとお客様の満足は得られません。そのための投資なのであれば、自分たちとしても大歓迎です。さらに付加価値として今まで得られていたものをなくしてまで券売機を導入するのであれば、上記の目標についてお客様の満足度を期待以上に高めてあげることが求められるのではないでしょうか。
今後、この吉野家の券売機が全国に広まるのか、それとも新宿の街の中でだけの実験で終わるのか、楽しみにみていきたいと思います。
【参考】ROCKET NEWS 24 http://rocketnews24.com/2011/07/12/111598/
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