生まれ変わった生田緑地
久しく改修中だった川崎・生田緑地が、長かった期間を終えてついにオープンしました。桝方山で子どもとスポンジをつかったゴルフをして遊び、元気な子どもは桝方山から「ボク坂道好きなんだ」といいながら、ニコニコ顔で駆け下ります。下り終わる頃、ふと工事中だった生田緑地の中心部を見てみると工事フェンスがなく、なんかきれいになっていたので、そっちに方向転換。
早速新しくなった生田緑地に足を運んだ途端、子どもの第一声は「噴水どこ行っちゃったの?」でした。
自分は工事フェンス越しに中央にある噴水がどんどの埋め立てられていって、青い塔だけになってしまっているのを見ていたのですが、彼は自分の背の高さ以上のフェンスによって、中でどのようになっているのか知るよしもありませんでした。なので、噴水がないことに少なからずショックを受けたのでしょう。
芝生で埋め尽くされたきれいな公園の風景よりも、噴水がない事実。彼は何度も自分に「なんで噴水なくなっちゃったの?」と聞き続けます。思えば、彼がまだよちよち歩きだった頃から噴水の近くまでいって、淵に登って楽しんでいました。また、定期的に噴水が噴出するときには、「わぁ」といって喜んでいました。そんな彼にとっては大好きな思い出深い噴水がないのですから、自分たちが思う以上に衝撃的だったのだと思います。
そのショックがどこまで引きずるか分かりませんが、自分ができることはこの新しい場所で、あたらしい思い出を作っていくこと。小さい記憶はいつか心の奥底に眠ってしまい大人になって思い出すことはほとんど無くなります。その時に、この場所での思い出は楽しいことばかりにしてほしい、そう心から思っています。
芝生は6月末まで養生中のため中に入れないので、ベンチでジュースを飲みながらまったりすることにします。歩道は木のチップがひかれていて本当に歩きやすく、雰囲気もすごくいい感じです。虫たちも気持ちよかったのか、ベンチの向こうから尺取り虫がやってきました。可愛いなと思っていると子どもはざざざっと逃げ、「こわい、あっちいく」と走り出します。虫は大の苦手のようです。
その他、新しい公園は池や小川などがあり、すごく自然を感じることができる設計になっています。早く芝生の上で遊べるといいなと思いながら、帰りにもう一つ新しく改装された場所をみつけました。それは、菖蒲園の木道です。かなり傷んでいたので、昨年改修工事がここでも行なわれていました。新しい木道は木のいい匂いがして、歩いていて気分が良くなります。きっと菖蒲が綺麗に咲き誇る頃、多くの人が楽しむんだろうなと思います。
ますます魅力的になった生田緑地は、これから新緑の季節を迎えます。
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