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桜に様々な思いを込めて

2011/04/10 Category: 子育て

部屋にいることが多かったので、久しぶりに子供と外に散歩に出かけることに。自転車を運転したがっている子供の要望に応えて、多摩川まで自転車で桜を見に行くことにします。午前中は、買い物中に「疲れた」を連呼していた子供も、自転車を運転するとなると、いつものものすごい体力を取り戻し、グイグイと運転していきます。あまりにも道路の真ん中をものすごいスピードで暴走する子供を全力で追いかけるパパという怪しい光景が広がる訳ですが、なんとか危ないこともなく二ヶ領せせらぎ館に到着します。

ここは、毎年桜の名所として多くの人で賑わう場所なのですが、今年は心なしか人も少ない様子。お花見を自粛しようという流れもありますが、自分たちは普段通りに生活することによって、被災された方々への力を蓄えることが必要なのではないか、そう考えると哀しみ続けるのではなく前を向いて明るく生きることに心を向けていきたいと思います。

到着した子供は、一面の桜をみて「うわぁ、きれいだね」とすごく嬉しそう。これまでも子供を連れてここに来ていますが、きっと今年初めて見るような気分なのでしょう。上からふわふわと落ちてくる桜の花を拾っては川に投げて遊んでいます。さらに、花びらをママにプレゼントするんだといってたくさん拾っていました。心優しい一面を見ることができて、親としては本当に嬉しい限りです。

久しぶりの外なので、先ほどまでの疲れた様子は全くなくキャッキャいいながら走り回っていました。こうやって楽しんでいる様子を見ると、多少放射能の影響は気になりますが、それでも連れてきてよかったと思います。

来年は、どのような気持ちで桜を見ることができるのでしょうか。今被災された方々に、そして今目の前にいる子供のために、自分ができることを1つずつやっていき、来年こそはみんなが桜を穏やかな気持ちで見物していたいと強く感じます。そんな日本人の心の底流にある思いを、桜の花は思い起こさせる不思議な力があるのだと思います。




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