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オーナー制度によって復活する農産物の生産現場

2010/07/23 Category: ニュース

都内の家庭菜園農園は常に一杯で、なかなか申込みができない状況にあるといいます。それほど今、自分で作る農作物というものが貴重なものになっているといえます。

人々の関心が農作物に再び向けられるようになって、新たなビジネスが人気を呼んでいるといいます。それが農水産物の「一口オーナ」という仕組みです。これは、農地や果樹園などに出資をしてオーナーになることによって、収穫物を得るものです。これ自体は今までもあったビジネスではありますが、人気が急上昇しているのは、さらに付加サービスが追加されたことによります。この付加サービスを付けたことによって、農水産物のオーナー制度は広く様々な人に普及していったのです。

その付加サービスとは、大きく以下の3点が挙げられます。
1. インターネット上で育ち具合を確認することができる。
2. インターネットによって、同じオーナー同士と交流することができる。
3. オーナーである利点として実際に収穫を行なうことができる。

◆育ち具合を確認できる
自分が出資している農水産物がどのように生育しているのかはすごく気になるところです。でもなかなか現場まで見に行くことはできません。そんな潜在的なニーズを満たしたのが、ネット上でカメラ映像やブログなどで育ち具合を確認することができる仕組みです。

これによって、安心して出資することができますし、日に日に育っていく姿を見るのが日課になり楽しくなるのです。楽しさを得ることができるということ自体が1つの大きな付加価値となり、出資した以上に得るものが大きいと感じるのです。

例えば、南魚沼市の水田オーナーになると田んぼの様子をWebページで確認することができ、函館市の昆布オーナになるとネット上で漁港や昆布の聖域の様子を見ることができます。

◆オーナー同士の交流
自分一人で楽しむよりも、その嬉しさやドキドキ感を一緒に語り合うことができれば、もっともっと楽しくなります。生育が悪かったとしても、生産者やオーナー同士で状況を議論することができれば、不安も和らぎ、それがやがて信頼につながっていきます。

例えば、明石市のタコツボオーナーは年間5775円を支払うことでタコツボオーナーになり、年間4回の水揚げでタコが入っていれば受け取れます。タコが入っている確率は多くても2割しかないのですが、大人気で定員の4倍近い人の応募があるそうです。タコツボオーナー同士で水揚げがダメだったなど嘆きながらもお互いに励まし合い、それ自体を楽しむことができる交流は続けたいと思う動機になるでしょう。

◆収穫を行える
なんといっても、農水産物のオーナーになる一番の喜びは、集大成である収穫物でしょう。その収穫物を得ることができるのはもちろんですが、その週買う自体を自分ですることができるサービスが広がっているといいます。

例えば、掛川市のサツマイモオーナーは、亜紀に収穫イベントが行なわれ、オーナー自らが参加することができます。オークション方式でオーナの権利に関する金額が決まるのですが、概ね2万円弱だといいます。

このように、出資してそれに見合うだけの金銭的なお得感だけでなく、その途中経過を楽しむことができるサービスは、ネットの登場によってポピュラーなものとなりました。オーナーは出資額以上の価値をそこに見いだすことができるのです。

今、地方で多くの畑や水田が眠っています。また、その働き手が少ない状況は依然として深刻な状況です。しかし、そんな状況に対してインターネットという場所に依存しない媒体の登場によって、人に付加価値を提供できるサービスは爆発的に人気を得ることができるようになりました。

このオーナー制度が広く普及し、若い人たちが農水産物を様々な形で提供するサービスが広まることによって、それに関わるすべての人が恩恵を受けることができる新しい農業や漁業の姿がそこにはあるのではないでしょうか。

【参考】日本経済新聞 2010/07/23

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