クラス内のグループとの関わり方
小学校高学年から大学に至るまでクラスという塊ができると、必然的に生まれるのがグループだと思います。大学生くらいになると自分は自分という考え方が確立しつつあるので、あまり深く考える必要は無くなってくるのですが、中学校や高校でのクラス内のグループでの過ごし方や関わり方は、学校生活の楽しさを左右する重要な要因の1つといえます。
そんなクラス内のグループですが、自分の経験上以下に示すように大きく3つのグループが存在しています。これ以外にもありますが、少なくとも以下の3つ、そしてそれを組み合わせたようなパターンになるでしょう。
1.派手でスポーツ万能型の人気グループ
2.そこそこ普通な2番手グループ
3.オタク系でGoing My Way的なグループ
個人的には3番目のグループはある意味、すごく学生生活を楽しめていてOKだと思いますが、本人たちは問題ないのですが、それを取り巻く周囲からみると、「ああはなりたくない」と思ってしまい、そのグループに近づこうとしません。
時にイジメや仲間はずれといった深刻な問題を引き起こしかねないこの問題に対して、とある新聞記事の中学2年生の女子の悩み相談で評論家の岡田斗司夫さんのコメントがすごく参考になったので、紹介したいと思います。
この問題を乗り越えるための選択肢は次の4つに集約されるといいます。
A.自己改造
自分の趣味を変え、アイドルやショッピングが好きなフリをする。何とか2軍に入り、陰キャラの悪口を積極的に言うことで、あわよくば派手キャラの仲間入りを目指す。
B.社会改造
こんなクラスは間違っているという主張をもち、生徒会に立候補したり、先生に訴えたりする。成果が出ない場合は、同じ気持ちの友達とグチを言い合う。
C.環境変化
家族と中学生活以外に、所属できるグループを見つける。塾でも習い事でも地域のスポーツでもネットでも、少なくとも2つ以上に所属する。
D.逃避
一番ひどい中学時代は自分を慰め、息を潜めて高校になるまでひたすら我慢する。陰キャラ同士で仲良くし派手グループには近づかない。
Aは強いけどイヤな子です。今よりマシだと思えるならやってみましょう。Bは正義感があるけど暗い子です。あまりお勧めしませんが周囲が許せないならやってみてもいいでしょう。Cは賢いけどズルイ子です。これが一番お勧めで、学校と家以外に悩みを相談できる場所を見つけるのです。そして、同じような悩みを持っている仲間を見つけ、その人のためにできることをやってあげます。Dは優しいけど弱い子です。これも1つの選択肢ではありますが、最終的にダメというときのために撮っておきましょう。
始めにも書いたように、大学生になると個人が精神的に独立して一人でいることに対する苦痛をあまり感じなくなります。さらに学校以外にもアルバイト先というような所属が複数できることから、片方での人間関係を引きずらずに済むので、ストレスを感じなくなります。
それができない中高生にとって、どうしたら学校生活を楽しくできるかはすごく大切な問題なのです。岡田さんのアドバイスはやや他の選択肢を選ぶことにバイアスがかかっていますが、それでもCという選択肢はこの中ではベターな選択肢と言えるでしょう。自分にあったやり方で、少しでも楽しくみんなと過ごせるといいですね。
【参考】be on Saturday 2010/07/10
未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論 (2010/07/26) 岡田 斗司夫小飼 弾 |
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