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電車内の通話にイラッとくる理由

2010/05/22 Category: ニュース

電車内で平然と携帯電話で話をする人はかなり減ってきました。周囲からの厳しすぎる程の冷たい視線がそれをうまく抑えているといえます。かつてとある人がこのように言っていました。

「自分は電車内でも携帯で話をする。自分よりもうるさく話をしている女性の集まりがたくさんいるし、そちらの方がうるさいと思う。」

確かに音の大きさだけで考えると携帯電話で話をする声よりも、賑やかに盛り上がる学生などの声の方が大きいでしょう。しかし、聞いている周囲からみると圧倒的に携帯電話で話をしている方が迷惑だと感じると思います。それは携帯電話の利用に関するマナーを守っていないということ以上に、なんとなくイラッと来てしまうのです。

その理由についてアメリカ・コーネル大学の研究チームが明らかにしました。他人の携帯電話の話し声が気に障るのは、会話の半分しか聞こえないことが理由であるというのです。これは大学生を対象に実験を行ない、話者のうち1人だけの話し声が聞こえた方が、両方の話者の声が聞こえた場合に比べ被験者の集中力が低下した
という結果から導かれたものになります。

確かに、電車の中で携帯電話で話をしている人の声が聞こえたとしても、受話音量と相手の声がものすごいことになっていない限り、当然相手の声は聞こえません。研究を行ったローレン・エンバーソンさんによると、会話の半分しか聞こえないと、注目の対象を他にそらすことが難しくなってしまい、かとって話し声を消すこともできないことから、いらだちにつながるといいます。

また、人間は会話の断片から次に相手が何を言うかを予測するので、聞こえる内容が半分では予測することが困難になることも、不安要素を高めもどかしさを高めるのです。

では、相手の声が聞こえれば周囲のイライラはなくなるかといえば、そうとも言えないでしょう。その背景には、声だけでなく表情やどんな人たちが会話しているのかといった言葉のコミュニケーション以外の部分も把握しているのかもしれません。電話の世界では、当人同士はそれが脳裏に焼き付いているのですが、周囲からは全くそれが分かりません。分からないことが目の前で繰り広げられることはすごくストレスを感じる行為といえます。

相手に不快な思いをさせる行為は明らかにマナー違反です。マナーは法律ではないのですが、社会のなかで周囲と関わりながら生活している以上、意識し続けたいものです。今回の携帯電話の通話に関しても、音量の問題ではなく周囲に不快な思いをさせているかどうかがポイントとなります。最近では近くで通話をしている人がいてもなかなか注意できない人のために、3メートル以内であれば圏外にしてしまうという装置まで登場しています。それを利用しなくてもみんなが気持ちよく利用できる環境になるといいですね。

【参考】ロイター
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-15432120100521


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