虫よけスプレーが効かない蚊
夏になると気になるのが蚊ではないでしょうか。大人は蚊に刺されてもかかないように我慢しながらキンカンでも塗っておけばいずれは治るのですが、子供の場合にはそうもいきません。思いっきりボリボリとかくのですぐに跡になってしまいます。それを防ぐために、蚊よけバッチと虫よけスプレーは必需品といっていいでしょう。
そんな虫よけスプレーが効かない蚊が出現したことをイギリスの化学生態学者によって見つけられました。虫よけスプレーにはDEETと呼ばれる成分が含まれていて、これが病気を媒介する蚊やダニなどを寄せ付けない効果を発揮します。これは、メスが産卵に必要な血液を狙っているときに、ディートを体にまとった人間は蚊にとっておいしそうなにおいがしなくなるためとされているのです。
ところが、今回の研究によって一部のネッタイシマカという蚊がディートの虫よけ剤を塗った人からも前と同じように吸血するようになったと判明したのです。ネッタイシマカはデング熱や黄熱病を媒介する種であることから、今後このような種が増大していった場合には、何らかの対策が求められるでしょう。
今回の蚊については、変異型同士が交配し続け、ディートを身にまとった人が多い状況になれば問題は深刻になりますが、それはあまり考えられないので当面の心配はなさそうです。しばらくはしっかりと蚊対策をしてから外出するようにしたいものです。
ウィルスや人間に害を及ぼす生物も、自分たちの命をつなぐために必要に迫られて変異をしていきます。人間も今のままそういったものたちを未来永劫完全撃退することはできないということを再認識しておく必要がありそうです。
【参考】Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100511-00000000-natiogeo-int
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