男性の乳首の存在意義
「男性の皆さま! ふと自分の胸を見て、何で俺に乳首があるんだろう?と不思議に思ったことありませんか。」
こう質問されると、確かにその通りだなと思ってしまいます。女性は子供に母乳を与えるためにどうしても必要ですが、男性にはその用途がありません。どうしても泣き止んで切れず近くに奥さんがいないときに子供の口にもっていったことがありますが、余計に激しく泣かれるという結果をもたらしてしまい、落ち込んでしまうというお父さんもいるのではないでしょうか。(ちなみに自分はやったことありません。)
もちろん、男性にとって乳首があるからといって何ら困ることはないので、いいといえばいいのですが、どうしてあるのだろうという疑問は大きくなるばかり。その答えを武村政春さんが「おへそはなぜ一生消えないか―人体の謎を解く (新潮新書)」という本の中で明らかにしているといいます。
この答えはすごく簡単で、「男というものがもともと女性の複製版だから」というのです。人の原型は女性で男性はその変形したものだといいます。人は本来女性になるべくして発生を始めます。その途中の分岐点で男性化する遺伝子の作用を受けて脇道にそれていってしまったのが男性なのです。よってもともと女性になるように設計されているからこそ、男性にも乳首が残ってしまっていると武村さんは説明しています。
そう考えると現代において女性の方が男性よりも強くなっているのは、遙か古の頃やもっというと人として生を受けた頃から変わることのない、遺伝子レベルで決定された普遍の事実だといえるのかもしれません。人間の体に隠された謎にはきちんとそれを説明する理由があったのです。そう考えると、まだまだ自分たちが知らないこと体に関する謎とその真実はたくさん眠っているはずだと思えてきます。
【参考】WEB本の雑誌
http://www.webdoku.jp/tsushin/2010/04/10/008114.html
おへそはなぜ一生消えないか―人体の謎を解く (新潮新書) (2010/02) 武村 政春 |
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