銀行ATMのタッチパネルを押しても反応しない意外な理由
給料日の銀行ATMは嬉しい反面、人も多く並んでいるので何となく急かされているようでそわそわしてしまいます。そんなときに限ってATMのタッチパネルが反応してくれずにムカムカしてしまう人もいるのではないでしょうか。後ろの人からは「早くしてよ」という無言のプレッシャーがかかるのですが、押しても押してもなかなか反応してくれません。
指がカサカサしているのが原因かなと思って、指に息を吹きかけたりこすってみたりするという人や、強く押してみれば何とかなるのではないかとガシガシ押してみる人もいるでしょう。ATMのタッチパネルはそもそもそのように押せば反応してくれるものなのでしょうか。そんな疑問について今回解消したいと思います。
ほとんどの銀行に問い合わせを行なってみると、乾燥のせい、機械を替えてもらうしかな、といったように根本的な解決にはならない回答ばかり。きっと銀行自体はATMの作りについては詳しくないようです。確かに銀行側としてもATMメーカーから購入した利用者のひとりでしかないので、ごもっともでしょう。
ということは、銀行ATMのメーカーに問い合わせるしかありません。その代表的メーカーの1つである「日本オムロンターミナルソリューション」から反応が悪くなってしまう理由とその解決法を伝授して貰うことにしましょう。
◆銀行ATMが反応する仕組み
現在のATMは、画面に光が入っている光学式タッチパネルになっていて、端の方から赤外線を出して交差するところを検出する仕組みとなっています。つまり空間の中で光を遮った位置を識別し反応しています。よって、画面上のタッチ反応が悪いのは乾燥や体温などが影響しているわけではないことがわかります。
◆反応しづらくなってしまう理由
ATMが反応しづらくなっている理由は以下が考えられます。
・長い服を着ていたりして袖などが先に触って反応してしまう場合
・タッチしようとしている人差し指でなく小指が先についてしまっている場合
・画面上のキーのないところにモノを置いている場合
・2点を同時に押していたりする場合
・ATMの機械本体が汚れている場合
・光の一部が壊れている場合
このうち最後の2つに関しては利用者ではどうすることもできないので、一度その場をスマートに立ち去り、再度並んで他のATMを利用するのがいいと思います。今回乾燥や熱によって反応するのではないということが分かっただけでも、怪しげな行動をせずに済み、精神衛生上もいいのではないかと思います。どうぞご安心下さい。
【参考】exciteニュース http://www.excite.co.jp/News/bit/E1268621569941.html
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