仕事で使える「共有サイト」
最近クラウドという考え方が企業や個人の間でも広がってきていて、少し前まで専門用語であったにも関わらず今では一般用語となりつつあります。クラウドとはクラウドコンピューティングともいわれていて、インターネット上にデータやソフトウェアを置き、それを誰でもどこからでも利用することができる仕組みのことをいいます。
例えば、今までワードやエクセルなどのソフトウェアは自分のパソコン上にインストールして利用していましたが、自分のパソコンにそういったソフトウェアが入っていなくてもインターネット上にある必要なソフトウェアを利用して、文書を作るといったこともクラウドによって実現することができます。これによって、ユーザは、データやソフトウェアがどこにあるかということを意識せずに、利用することができるようになるのです。
このように、共有するという考え方がこれからの主流の考え方になりつつある今、様々な「共有することができる」ツールが登場しています。今回は仕事でも使うことができるこういったツールについて見ていきたいと思います。
◆ちょー助(ルミックス・インターナショナル)
日程調整サイト。飲み会や打ち合わせの日程などを決める際に非常に便利です。主催者が日程の候補日をWeb上に記載し、みんながその候補日の予定を○や×で記入していきます。携帯からの利用も可能です。
◆Check*pad(点灯夫)
グループ内での目標や工程管理が可能です。やりたいことや目標などのリストを同僚や友だちと共有し、実現したらチェックをしていきます。携帯からの利用も可能です。
◆Hotdocs(イデアルリンク)
日本最大級の文書投稿サイト。雑誌、学術論文、イラストなど25万件が投稿されています。仕事でプレゼン用資料などを作る際に参考データを探すときなどに利用できます。
◆vizoo(フィルモア・アドバイザリー)
各種の経済データから簡単にグラフを作成・共有することができるサイト。運営会社がシンクタンクなどと連携して集めたデータだけに信頼性は高いものが揃っています。
◆みんなの翻訳(情報通信研究機構、東京大学)
翻訳支援サイト。情報通信研究機構と東京大学が共同で開発したソフト「QRedit」によって読みたい英語サイトや単語を瞬時に翻訳してくれます。
上記に示す共有サイトに対して、やはりセキュリティ的な不安はついて回ります。おそらくデータが漏れる心配は少ないとは思いますが、社内秘の文書やデータを公開するのは控え簡単で汎用的な内容に特化して利用する方が無難といえます。このようなツールはうまく使いこなすことができれば、仕事の効率を向上させるだけでなく質も高めることができるすばらしいものとなります。上手に付き合っていきたいものです。
【参考】日本経済新聞 2009年9月3日
クラウドを実現する技術 (2009/08/24) 米持 幸寿 |
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