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信号のトリックで速度を抑止せよ

2009/06/09 Category: 日記

高速道路の通行料金が1000円になって実に多くの人が車を使ってドライブに出かける機会が多くなりました。千葉県と神奈川県を結ぶアクアラインの通行料金も森田知事の支援もあって安くなることになり、ドライバーにとっては嬉しい事ばかりです。

しかし、車の数が増えてくると起きるのが渋滞です。渋滞のおかげで眠くなり退屈に耐えることができない自分はあまり車の運転が好きでないのですが、以前のブログでも紹介したように、渋滞は車間距離を40メートルほどあけることによってほぼ解消することが知られています。このように急がばまわれの考え方は非常に有効だと言えるのです。

それを裏付けるような記事を見つけました。それがあるのは愛知県豊橋市。約1.5キロメートルの間に8個もの信号機が存在しているこの場所は、かつてスピードをあげて走行する車が多く危険な地域でした。このままではまずいと立ち上がった愛知県警の施策は目から鱗が落ちるようなものでした。それは、制限速度で走ればこの8個の信号を止まらずに通過することができるというもの。速度オーバーになるとどこかの信号につかまり結果的に早く通過することはできないという仕組みを導入したのです。

この施策によって平均5?10%の速度ダウンを実現することができたそうです。確かに信号に捕まりたくはないので、なるべく止まらずに行くためには速度以内で走るでしょうね。この施策は本当にすばらしいと思います。同様の考え方は他でも応用することができるのではないでしょうか。例えば、遊園地の乗り物乗り場やお店の行列などみんなが走りたくなるような場所で、歩いてゆっくり進むことによって止まらずに目的の場所まで行けると言ったことも考えられるでしょう。

先の高速道路についてですが、ETCのゲートが開くタイミングが2008年よりも0.5秒から1秒程度遅くなったそうです。これによってスピードを確実に落としてETCゲートを通過することができる仕組みを作り上げています。

急いでいっても結局同じであることが分かれば、いつも見えなかったすばらしいものが見えてくるのかもしれませんね。そうやって見つけた素敵なものはきっと大切な思い出になるのではないでしょうか。

【参考】日本経済新聞 2009年6月8日

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