聞き上手になるポイント
自分の意見を正しく相手に伝えることも大切です。しかし、自分の考えだけを相手に一方的に押しつけられたらあなたならどう思うでしょうか。きっと次からその人と話をしたいとは思わないでしょうし、相談したいとも思わないでしょう。つまり自分が話をしたい、人間関係を築きたいと思うのであれば、相手の話を「聞く」ことが重要なのです。この簡単そうな「聞く」という動作がなかなか難しかったりします。そこで聞き上手になるためのポイントを紹介したいと思います。
<聞き上手になるポイント>
■聞くことのメリットを理解する
・提案力が向上
相手の置かれている状況や希望を把握します。始めは相手が何について語っているのかをしっかりと確認することが大切です。相手の話を聞くきっかけとしてYes、Noで答えることがないようなオープン質問をするといいでしょう。
・交渉力をアップ
本音を引き出し、交渉時の自分のカードを増やします。必ず相手もこうしたいという思いがあるはずです。否定することなく、どうしたいのかを聞き出しましょう。
・対人関係が円滑に
きっちり聞く姿勢を示すことで信頼関係を築きます。「この人は自分の話を聞いてくれているんだ」と思うと、もっと話したくなりますよね。同じことを相手にもすればいいのです。
■相づちを効果的に打つ
・1種類の言葉ではなく、多くの種類を使う
「はい」に加え、「ええ」「なるほど」「そうですね」などを使うといいでしょう。こうすることで聞き流していると誤解を受けずに済みます。
・相手の使うキーワードを繰り返し、興味を示す
声が大きくなる言葉や繰り返し使う言葉に注目します。
・キーワードに「プラスアルファ」の質問をする
話題への関心を示し、話に参加していることをアピールします。上記のキーワードを盛り込み、相手の話を疑問系ににして返すだけでも、聞いているんだということを相手に印象づけることができます。例えば、「私、車が欲しいんですよ」に対して、「車が欲しいんですね?」とする等。
・視覚にも訴える
話にあわせてうなずきます。身振りや手振りを加え、聞きながらメモをします。
■気持ちよく話してもらう
・服装や装飾品などをチェック
相手の趣味や好みから広げます。
・声のトーン、大きさ、話すスピードに合わせる
相手にあわせ話しやすい環境を作ります。
相手の話を聞く上で大切なのは、否定をしないことだと思います。否定は相手の話したいという欲求を抑制するものであり、相手の真意をつかむことができなくなってしまう危険性をもっています。ひととおり相手が話し終えた後、相手を肯定した上で自分の意見を言うとより効果的に相手に伝わるのです。
自分が話しやすいと思う人は、このようなテクニックを基本的会話の中で確立している人が非常に多いのです。なぜ話しやすいかをその人と話をしているときにほんの少しだけ考えてみて、それをまねてみるのもいいかもしれませんね。
人間関係はこういった些細なところでより強くなっていくのです。
【参考】日経Plus1 2月7日
上手な聞き方が身につく技術 [スーパーラーニング5] (スーパー・ラーニング) (スーパー・ラーニング) (2008/09/12) 宮崎 聡子 |
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