話題沸騰中の「白いイチゴ」とは?
赤くてあまい果物はなんだ?
と言われれば、きっとほとんどの人がイチゴと答えるでしょう。中には、イチジク、リンゴ、スイカ、サクランボ、トマトと答える人もいるかもしれませんが、自分の中ではイチゴなのでそういうことにしておきます。最近では、多くの種類が登場していてべにほっぺやとちおとめ等地域によって実に多くの品種があり2008年現在での登録品種は157種類あるそうです(wikipediaによる)。
そんなイチゴですが、最近ブログやマスコミで取り上げられ、まさに話題沸騰中のイチゴがあるといいます。そのイチゴとは、なんと白いイチゴなんです。これはただ熟していないだけということではなく、そういう品種なんです。この白いイチゴは20年ちかくかけて山梨県北杜市にある三好アグリテック株式会社と福島県内の育種者が開発したもので、2008年12月から全国のデパートなどで店頭に並び始め、一粒1000円前後とむちゃくちゃ高いのですが売り出してすぐに完売状態になっているくらいの大人気商品となりつつあります。
この白いイチゴの品種は「初恋の香り」といい、開発元の三好アグリテック株式会社の担当者によると新しい品種を作る過程で偶然できたものだといいます。見ためは熟していないようで食べてみると甘みが強く、あまりのインパクトに商品化しようという動きになったそうで、その思惑通り噂が噂を呼び様々なところで取り上げられるようになりました。
しかし、新しいものに対する抵抗勢力はどこでもあるもので、最初は生産を依頼した農家に「イチゴは赤いから売れるんだ。こんな白いものは売れないよ」と断られたこともあったそうです。それらをひとつひとつクリアして今に至るわけです。担当者は言います。「見た目が白いので“酸っぱい”という先入観があるのだと思います。実際はジューシーで、糖度も12度程度あって甘いのですが、“酸っぱいかも”と思って食べるのでそれ以上に甘く感じちゃうんですね。また品種名にもあるように、イチゴ独特の香りが強いので驚かれているようです」
たしかに、その通りですね。酸っぱそうだと食べた時に甘いと、通常よりもずっと甘く感じてしまいそうです。しかも糖度12度ということは、梨やスイカくらいの甘さということになるので、そのギャップを楽しむこともできそうです。まだまだ出始めなので値段は高いのですが、今後この白いイチゴ「初恋の香り」の人気が国内で定着することによって多くの農家が作り、値段も下がることでしょう。
このように、既存の固定概念をあえて外した意外性が大きなビジネスチャンスになるいい例だと思います。「イチゴは赤いもの」ということではなく、それ以外があってもいいじゃないかと商品化した開発者の頭の柔らかさはすごいですね。最終的にはそれが甘くて美味しければ、この他にも紫や青いイチゴも出てくるかもしれません。
この品種名の初恋の香りとはどんな香りなんだろうと考えてみると、初恋とは何となく甘酸っぱい香りという雰囲気があるので、それを意識したものなのでしょうか。でも酸っぱいという要素はないんですよね。ただ甘いんだということを訴求するのであれば、「新婚香り」というのもありだったような気もするのですが、イチゴ=15歳ということまで考えているのであれば、商品名を考えた人はかなりの強者でしょう。
【参考】東京ウォーカー
http://news.walkerplus.com/2009/0207/5/
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トラックバックありがとうございます。
「あしたまにあーな」とは楽しいタイトルですね。
私はちょっと先どりで、明日のことを書いています。
また、読みにきてください。
コメント by 松本萌花 | 2009/02/26 08:02