渋滞が起きない運転法
車を運転する時にいつもブルーになるのが渋滞だと思います。紅葉を見に行ったりスキーに出かけたり海水浴に行ったりして、すごく楽しい思い出を作ることができても、その帰り道に大渋滞にはまってしまっては台無しになってしまいますよね。
そんな渋滞を学問として研究している人たちが東京大学準教授の西成活裕さんです。西成さんは、高速道路であれば1キロメートル以内に25台以上よりも車が増えた時点で渋滞が発生し始めるというメカニズムを発見しました。車間距離で言うと40メートル以上空いているかどうかがポイントとなります。この混み具合を臨界密度といいます。
渋滞の多くは、自然渋滞によるものと言われています。事故などが発生していなくてもラジオやテレビの渋滞情報では決まって出てくる場所があります。例えば、東名高速道路では大和トンネル、綾瀬バス停付近、都夫良野トンネルなど。中央高速道路では小仏トンネルなどがあります。このような場所では、道路の地形上ゆるやかな坂道から平坦な道に変わったり、周囲の風景が変わったり、トンネルの出入り口などで知らずのうちにブレーキをかけてしまうために後続車両へと伝播してしまうのが渋滞の原因の一つとされています。
こういった渋滞の名所において、40メートルの車間距離が生きてくるのです。先頭車がブレーキなどをかけても、車間距離がうまいクッションになってくれて後続車両がスピードを落とさなくても吸収できるそうです。これにより渋滞を発生させずにスムーズに流れが進むのです。車間距離を詰めて先を急ごうと思うと、逆に遅くなってしまうことになる皮肉な結果となってしまうのです。
その昔、先人は「急がば回れ」という言葉を生み出しました。渋滞学に照らし合わせて考えてみると実に的を得た言葉であることがわかります。一人ではなかなかできない渋滞の解消ですが、みんなで協力し合ってお互いにスムーズに目的地に快適に行けるようなドライブができる日がくれば、もっと多くの人が車を使って土日に出かけるのかもしれませんね。
【参考】日経Plus1 1月3日
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