青い光で人身事故を防げ
人身事故が多く発生する中央線。多くの説がありますが有力なのは電車の色にあるとされています。山手線や京浜東北線、埼京線など多くの路線が東京には乗り入れますが、なぜか人身事故で止まることが多いのは中央線。その中央線の電車の色はオレンジ色です。緑や青では、あまり多くなくオレンジ色は人の感情に訴える何かがあるのかもしれません。
このように、色には人の感情を動かす要素があるのでしょうか。青い照明の効果について、色彩心理学が専門の慶応大学・鈴木恒男教授によると、青色を見ると落ち着くという実験データはあるけど、犯罪や自殺を避けようという意識が働くこともこともあるのではないかと話しています。
この青色の照明を使った試みが京急で始めました。弘明寺駅でホームの端の照明8基を青色に変えたところ、それまで毎年2,3件起きていた人身事故が0件になったそうです。これでは母数が少なくて本当に効果があったのかが謎な部分が多いのですが、京急より先に始めていたJR西日本では車が強引に踏切を渡るケースが後を絶たず、頭を悩ませていた2006年12月以降に大阪府と和歌山県を結ぶ阪和線などの踏切計38か所に青色照明を設置したところ、夜間の車の踏切事故がゼロになり飛び込み自殺もなくなったという結果も出ています。
このことから、どうやら青色照明は一定の効果があることは間違いなさそうです。海外でも街路灯を青色照明にしたことによって、1年後には犯罪件数が約9%も削減したデータが残っています。自分が極度の興奮やいらだちを感じてしまって、もはや自分を抑えることができなくなってしまった場合には、青色の照明を見ることによって落ち着いて冷静な自分に戻ることができるのかもしれません。
夫婦げんかが絶えない家庭や、夜泣きが激しい子供、さらには吠え止まない犬(!?)といった少々冷静さを欠いているような方がいらっしゃるお部屋に、青色の照明はいかがでしょうか。逆に、ラブラブな家庭には寂しさばかりが募ってしまう危険性もあることから、切り替え可能な照明を導入してみるといいのかもしれません。
色が人に与える効果は、赤や青だけでなく他にも色々ありそうです。以下に暖色系や寒色系が人の心に与える影響を示します。(「心理学トピックス」より)
・暖色系
- 血圧・脈拍数・呼吸数が高まる
- 空腹感や食欲を増大させる
- 時間の流れを早く感じさせる
・寒色系
- 血圧・脈拍数・呼吸数を低くする
- 空腹感や食欲を抑制する
- 時間の流れを遅く感じさせる
こうした学問が色彩心理学であり、いにしえから武田信玄をはじめとする多くの先人が色をうまく利用してきた歴史を持っています。自分たちも普段の生活に少しだけ色という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
【参考】
・Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000041-yom-soci ・心理学トピックス http://www8.plala.or.jp/psychology/menu.htm
マンガでわかる色のおもしろ心理学 青い車は事故が多い? 子供に見せるとよい色とは? (サイエンス・アイ新書) (2006/12/16) ポーポー・ポロダクション |
マンガでわかる色のおもしろ心理学2 青い色で簡単ダイエット? 関西人が派手なわけは? (サイエンス・アイ新書 43) (サイエンス・アイ新書) (2007/11/16) ポーポー・ポロダクション |
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同駅は効果が続かなかったんでしょうか?
コメント by harube | 2009/01/19 16:07