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「都市鉱山」からレアメタルがざっくざく

2008/12/01 Category: 環境問題

レアメタル

「都市鉱山」という言葉をご存じでしょうか。廃棄した家電には多くの金属資源が含まれています。金、銀、白金、パラジウム、ビスマス、インジウム、ニッケルなどがそれにあたり、リサイクルすることができます。これまではそのまま廃棄されることが多かったのですが、資源価格が高騰していることから、貴重な資源と見る動きが高まってきました。この、金属資源のことが「都市鉱山」と呼ばれています。

日本の都市鉱山にある金は約6800トンにも及び、これは世界の埋蔵量の16%になるそうです。(独立行政法人/物質・材料機構の試算)こういった都市鉱山は一体どこに眠っているのでしょうか。例えば携帯電話では、その基盤等に1トンあたり金が400グラム、パラジウムが100グラム含まれています。iPodなどの音楽プレイヤーには1トンあたり金が500グラム、パラジウムが50グラムも含まれているのです。

この都市鉱山を有効に再利用するために、携帯電話の回収を2009年中にもドコモなどの事業者に義務づけることになりそうです。具体的な義務は以下の通り。
1.全ての販売店に回収ボックスを設置する
2.個人情報の漏洩を防ぐため、起動できなくする機器を導入する

現在でも、この希少価値を求めて携帯電話などの機器を大量に集めている業者もいますが、そのコストが非常にかかることから思うように進んでいないのが現状だと考えられます。また、携帯電話事業者でもすでに上記を実施しているところも多く、結果的にはこの施策を行なったとしても、この効果がどこまで出るのかは非常に不透明だと言えます。

結局は、利用者が使わなくなった携帯電話を回収ボックスに入れようという個人レベルでの意識改革にゆだねることになりそうです。

【参考】日本経済新聞 11月30日


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