まずは自分で調べる努力を
まずは、18歳の受験生によってmixiに投稿された文章を見て欲しいと思います。
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自分は東大の理科3類を受けたいのですがどのくらいのレベルなのかや倍率や問題数とか教えてもらえたら幸いです。
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この文章を読んで、この人を批判することは非常に簡単です。東京大学の理科三類といえば、日本の中でも最難関とされるところです。当然、自分で物事を解決していく力を持っている必要がある人なので、人に聞く前に自分で調べるのが当然だと思う人も多いんじゃないかと思います。
しかし、自分は少し違うのではないかと思います。最終的な考え方は同じなのかもしれませんが相手を批判してばかりではいけないのではないでしょうか。日本には人の振り見て我が振り直せということわざがあります。
上の受験生のように、人に聞いた方が早いことは数多くあります。全てを自分で調べてから相手に聞くということはほとんど不可能に近いのです。例えば、「明日晴れるんだっけ?」という軽い質問もすることができなくなってしまいます。どうやら、人へ質問するときに事前に調べてからじゃないと相手に失礼に当たる場合と、そうでない場合の2通りがありそうです。その差とはいったい何なのでしょうか。
自分はその差を考えるときに以下のチェックポイントが有効であると考えます。
(1)公の場所で質問するとき
(2)相手が非常に多忙であり、自分の質問のためにわざわざ時間をとってもらうとき
(3)相手が目上の人(例えば上司)に対する相談
上記に当てはまるときには、まずは調べられるところまで頑張って、それでも解決できなかった経緯を含んで相談するといいと思います。さらにそれだけではダメで、自分はこうすればできるんじゃないかという仮説と共に相手に相談する方が相手も相談に乗りやすくなります。つまり、「ここまで調べてみたんですが、わかりません。○と△という解決法があると思うのですが、いかがでしょうか?」のような感じです。
自分の検討時間を削減することだけを考えて相手のことを考えずに何でも質問することは避ける必要があります。さらに質問相手に誠意をいかに伝えるかが、お互いにとって気持ちよく受け答えができることにつながるのではないでしょうか。自分も含めて改めて自戒したいと思います。
【参考】INSIGHT NOW!
http://www.insightnow.jp/article/2340
「できる人」の聞き方&質問テクニック?なぜか、「人に好かれる人」の技術と習慣 (2006/03/18) 箱田 忠昭 |
自分で調べる技術―市民のための調査入門 (岩波アクティブ新書) (2004/07) 宮内 泰介 |
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