難航する中国の国鳥選び
国鳥とは読んで字のごとく、国を代表し、象徴する鳥のことです。ちなみに日本の国鳥はなんだかご存じでしょうか。自分は知りませんでしたが、キジだそうです。
トキや白鳥、ハトなどを想像していたのですが、なぜキジなんでしょうか。決められたのは1947年で、以下の理由が主なものとされています。
・終戦後の日本には520種の野鳥がいるが、日本固有の種はキジとヤマドリだけ
・キジは渡り鳥でなく、本州、四国、九州で一年中姿を見ることができる
・雄は姿が優美で、羽も美しい
・大きく、肉の味がよく、狩猟の対象に良い
・古事記、日本書紀に「キギシ」の名で記載があるほか、桃太郎にも登場し子供にもなじみがある
・雄の飛ぶ姿は力強く男性的
そんな国鳥ですが、最近アツイ国である中国でも国鳥選びをしているそうです。しかし、その作業がかなり難航しているそうです。これまでの変遷として、
・タンチョウ
→ネット調査では全体の60%と高評価にも関わらず、タンチョウの学名が「Grus japonensis(日本の鶴)」という意味から、批判が勃発しています。
・スズメ
→黙々と働く姿が似合うという反面、あまりにも平凡すぎるとの批判もある
・トキ
→学名が「Nipponia nippon」で「日本」がつくため、タンチョウと同列。
確かに、自国の鳥を選択する際に、他国の名前がつけられているものであれば、ためらいますよね。この3つはおそらくないんじゃないかなと思っています。
ただでさえ、中国と日本は緊張関係が続いているだけに、中国がどのような判断を下すのか、注意してみていたいと思います。
【参考】読売新聞 9月18日
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