人間ドック受診者の9割が異常あり
これを聞いてしまうと、すごく恐ろしい気持ちになってしまいます。人間ドックは自分の体の中で悪い部分を見つけ出すためにやっているので、むしろ早期に発見された方がいいのですが、いざ見つかってしまうとそれはそれでかなりがっかり来てしまいます。
日本人間ドック学会調べによると、昨年1年間に人間ドックを受診して生活習慣病と関連の深い検査項目で何らかの異常が見つかった人の割合は、実に90.5%にものぼったといいます。
ここで言っている「生活習慣病と関連の深い項目」6項目の中異常と判断された割合が高い順に見ていきます。
1. 高コレステロール 26.5%
2. 肥満 26.3%
3. 肝機能異常 25.8%
4. 耐糖能異常 18.5%
5. 高血圧 18.3%
6. 高中性脂肪 14.0%
「異常」であると判断する基準が高くなったことも、この値を大きくしている要因の1つではあるそうなのですが、ここまで高いのは日本人の通常の生活がすでに生活習慣を引き起こしやすい状況を作り出していると考えるべきでしょう。
スーパーなどでも生活習慣病と闘うというコーナーで特定保健用食品(特保)の売り場が、どんどんその面積を大きくしているのもこういった人間ドックをきっかけにして、注意する人が増えているからなのだと思います。
日本人間ドック学会の見方としては、近年の経済不況によってリストラや出向なども増えていて、ストレスを含めて生活習慣を悪化させてしまっているのではないかと話しています。
自分も来月には人間ドックを控えています。幸いなことにまだ異常と判断されたことはないのですが、歳と共に体は衰えていくものであり運動もままならない現状を見ると、いつ生活習慣病を宣告されてもおかしくありません。とりあえず、1駅分ウォーキングと間食の撲滅を1ヶ月だけでもがんばってみようと思います。
【参考】日本経済新聞 2010/08/20
増補新版「人間ドック」健康百科―検査がわかる、結果がわかる (2007/06) 日野原 重明、 |
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