ほめられる子は思いやりも育つ
サラリーマンの世界でも、上司などにほめられることによってやる気が出たり、モチベーションが上がったりします。今の時代において、頭ごなしに怒鳴ったり厳しく接することはもはや反感を持たれる結果となり、逆効果でしかないのです。それh大人の世界だけでなく子供の世界でも当然当てはまると多くの人は思うでしょう。
しかし長らく子供へほめることの効果は実証されてこなったそうです。そしてこの度、科学技術振興機構が、乳幼児期に親からよくほめられる子供は他人を思いやる気持ちなどの社会適応力が高くなるということを科学的に実証しました。
筑波大の安梅勅江教授たちは、約400人の赤ちゃんに対して生後4か月、9か月、1歳半、2歳半の時点で成長の度合いを調査した結果、生後4?9か月時点で父母が「育児でほめることは大切」と考えている場合、その子供の社会適応力は1歳半時点で明らかに高くなったそうです。また、1歳半?2歳半の子供に積み木遊びを5分間させたとき、うまく出来た子供をほめる行動をとった親は半数程度いたのですが、その子供の適応力も高いことも分かったとのこと。
このほか、以下のようなことも子供の適応力の発達に有効であることがわかりました。
〈1〉規則的な睡眠習慣が取れている
〈2〉母親の育児ストレスが少ない
〈3〉親子で一緒に本を読んだり買い物をしたりする
このことからわかるのは、子供と一緒になって喜んでそして成功したときには思いっきりほめてあげること。それによって自分も嬉しい気持ちになれますし、子供もさらなるやる気がでることでしょう。今回の調査で、1歳半くらいですでに効果が出ていることがわかったそうなので、早期から親として子供の人格形成に深く関わっていることを肝に銘じると共に、楽しんで子育てをすることの大切さを改めて感じます。
【参考】YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090228-OYT1T00545.htm
ほめ言葉ハンドブック 家族プライベート編 (2008/05/16) 本間 正人祐川 京子 |
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