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上に立つ者の人心掌握術

2008/12/19 Category: ビジネス

会社という組織に身を置いていると実に多くの上司に出会うことができます。自分にとってやりやすい上司もいればそうでない上司もいます。上司を選ぶことができない人の方が多いのが現状といえると思います。

その上司ですが、大きくふたつの部下への接し方があるように思います。一つは、理論的に物事を考え、指示を与え部下にそれを実行させようとする人。このタイプの上司は気軽に話しかけることができない雰囲気を持っていて、自分も話をすることが理論的に正しいのかを考えながら、質問したり相談したりするので緊張感が常にある傾向があります。一方で、一度きちんと説明し理解を得ることができれば強い味方になってくれます。

もう一つのタイプとして、情で仕事をするタイプ。上からの指示ではなく、何かあったら自分が責任を取るから自由にやるように指示を与える上司がここに当てはまります。気軽に話しかけることができ、相談もしやすいのですが、的確な指示という観点では少し気になる部分もあったりします。

それぞれの人心掌握術があり、前者は厳しいが頼れる上司、後者は身近な存在で「この人のために頑張ろう」という心でつながる上司。確かに気持ち的にやりやすいのは、気軽に話しかけられる上司ですが、論理的な説明、話をまとめて簡潔に話す能力を養えるのは前者だと思います。

どちらがいいということではなく、上に人の考えに合わせて何を求められているのか、どういう振る舞いをすればいいのかを考えながら対応することによって、自分の幅を広げることができるのではないでしょうか。

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(2008/12/09)
竹内一正

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