あしたまにあーな

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龍馬伝 第32回「狙われた龍馬」

2010年8月 09日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 2 Comments →

今回の題名をみて、早くも修羅場が龍馬にやってきたのかと思ったのですが、結果的にはさくっとかわして大事にならずに済んだのでした。おそらくこれからもっともっと狙われることが多くなっていくと思いますが、裏を返せば社会的に見て龍馬という存在が大きな影響を及ぼしていることを示しているのでしょう。

物語は前回の続きで薩長が同盟を組む場所となるはずだった下関を西郷がスルーしてしまったことから始まります。当然長州のみなさんは激怒。自分たちが裏切られたと思ってしまいます。それをなんとか修復しようとして殺伐とした京の都へ向かう龍馬たち。

この時に多くの人が裏切られたと思ってしまい対決姿勢になってしまうところを、龍馬は粘り強く交渉することを選んだのですが、きっと彼の中には西郷が考えていた理由が分かっていたのだと思います。事実、中岡に対して後に京で「西郷さんは、きっと何か理由があったに違いない」と話をしています。

このように、交渉毎はつねに相手を信じてあげる必要はあり、それでこそ相手も自分を信じてくれるようになることが分かります。いま龍馬がやろうとしていることは、何の証明もなく単なる口約束を伝授しているに過ぎません。それでも、周囲のキーパーソンたちは、その激動の時代にあって口約束だけを信じて、大きな決定をしていくのですから、龍馬という脱藩浪士という身分を持たない人がいかに魅力的な交渉人であったかをうかがい知ることができます。

そんな龍馬を狙った人物は近藤勇でした。前の晩に散々けしかけていただけに、このままでは終わらないだろうなとは思っていましたが、その通りで次の日に寝ている龍馬に斬りかかります。眠っていてもその反射神経はさすがのもの。隣にいたのが千葉道場からやってきていた重太郎というのも幸いし、近藤勇は去っていきます。

今回のポイントはそんな狙われた場面というよりも、京の薩摩藩邸にて西郷から、長州と仲直りするために武器と軍艦の手土産をもって同盟をする密約をGETしたところでしょう。手土産という軽い気分と軍艦や武器という重い内容のミスマッチがなんとも面白い場面です。これで、着実に長州と薩摩が後戻りができない歴史の流れに飲まれていくことになるのです。

そして最後にどうしても言及しておかなければならないのが弥太郎でしょう。今回もわずか数分の出来事でしたが、前回後藤象二郎から言われたクスノキの数を計算中だったのですが、サルとのにらめっこは新しい相手でした。龍馬もいないので弥太郎の相手はサルになってしまったようです。それにしても喜勢さんの心の中での計算はすごいですね。きと弥太郎を押し上げたのも彼女あってのことだったのでしょう。

次回は、亀山社中の大仕事の場面。どのように薩長同盟を成功に導くのか楽しみにしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県室戸市
 - 中岡慎太郎像

高知県北川村
 - 中岡慎太郎生家
 - 松林寺跡
 - 向学の道
 - 中岡慎太郎顕彰碑

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龍馬伝 第31回「西郷はまだか」

2010年8月 02日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

いよいよ本格的に倒幕に向けた動きが活発化し、その中で龍馬の存在感が大きくなっていくのを肌で感じます。今まで神戸操練所のメンバーと同じような動きをしてきた龍馬ですが、今回から明確にそれらのメンバーとは違った動きをしていくことになります。

もともと、目的が操練所のメンバーとは違ったところにあったということなのでしょう。小曽根乾堂の斡旋によって長崎の亀山というところに新たな活動拠点を得たメンバーは、その名称を「亀山社中」とします。このネーミングも原点が龍馬なのかどうかはさておき、船乗り侍などという名前よりはいけているし、何か凄いことをやりそうな集団のような気もします。

そんなできたてほやほやの亀山社中をメンバーに託して、龍馬は陸奥陽之助と共に太宰府にある三条実美の幽閉場所に向かいます。ここで新たに志を同じくするメンバーである元土佐勤王党の中岡慎太郎と再会することになります。

中岡は武市の志を継いでいるといい、その久しぶりの名前を聞いた龍馬もしばらくの沈黙。この沈黙の意味は、武市の志を思い出し改めてかみしめていた時間なのか、それとも武市というあまりにも久しぶりの名前だったので、思わず忘れていただけなのか、それは分かりませんが、少なくとも龍馬にとっては生涯でも重要な仲間をここで得ることになります。

三条実美の家で活躍したのは、陸奥陽之助でした。いかに坂本龍馬という男が信用できるか、これからやろうとしていることがいかに重要かを三条実美に語り、ついには実行指示がでて桂小五郎への推薦状まで書いてくれる大手柄でした。

これを持っていざ長州へ行くのですが、やはり桂小五郎はなかなか動いてくれません。友人である龍馬の心からの訴えに応じた桂はようやく、薩摩と手を組むことを了承し、下関で西郷吉之助と会談する準備を進めます。

その頃、中岡は薩摩で西郷の返事と下関まで連れてくる係でしたが、結論からすると、下関に向かう船内で幕府の隠密に遭遇し、あえなく下関ではなく京へ向かうことになります。その事実がわからない中岡は、西郷がなぜそのようなことをしたのか分からずに、ただ無念の心をもって桂たちの元へ帰ってきます。事情をしっかりと確認していて、それを桂たちに伝えていればもっとはやくこの2藩は手を組んでいたにも関わらず、時代はそう簡単に2藩の手を組むことによしとしなかったのでしょう。

そして、毎回の恒例である弥太郎のシーンはたったの3分程度。材木の商売と喜勢の妊娠で浮かれていた弥太郎のもとを訪れたのは後藤象二郎。なんかイヤな雰囲気を持っていた弥太郎ですが、断れるはずもありません。

後藤からの依頼は、樟脳の海外貿易を藩としてやりたいので、その原料となるクスノキが土佐に何本あるのか調査せよという無茶苦茶な依頼でした。ぼこぼこにあいながら断れるはずもなく、また厳しい仕事をすることになります。おそらくこれも弥太郎を成長させるための試練ですし、ステップアップする経験になるとは思いますが、この時にはそんなプラス思考はなかったでしょう。今回の場面はあまりにも短すぎて弥次郎さんの登場がなかったのが残念です。

すっかり冷えこんでしまった薩長の間がどうなるのか、京で何が起こるのか、次回予告というものはいつもいいところで終わります。次回が気になって仕方ありません。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
 - 亀山社中の跡(亀山社中記念館)
 - 若宮稲荷神社
 - 坂本龍馬像(風頭公園)

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龍馬伝 第30回「龍馬の秘策」

2010年7月 25日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

第3部に入ってもストーリーづくりは変えないようで、龍馬の話+弥太郎の話という構成でできているようです。2部と違うのは武市さんが出てこなくなったということくらいでしょうか。

まずは、弥太郎場面について。弥太郎はこの頃幸せの真っ只中にあって材木とかもすごく売れていて、高知城下に引っ越しができるくらいにまでなります。弥太郎の姿は相変わらず泥臭い感じがするのですが、家庭の中も温かく奥さんや娘もかわいく弥太郎を迎えてくれます。しかし、こんな幸せの場面だけを見せるはずがない、龍馬伝のスタッフ。引っ越した新居で弟も姿を見せ始める頃から、いつものバラエティーシーンが始まります。弟の登場と共に音楽がいつものちゃらけたものに変わり、弥太郎が「ただ、弟もおるがな・・・」と急速に落ち込んでいきます。弟の後は、母上、そして強烈な父上とつながっていきます。その父上との漫才が繰り広げられた後、弥次郎の屁で場面が終了します。三菱財閥の創始者なのにこんな冷遇でいいのでしょうか・・・

そして龍馬自身の話につながっていきます。龍馬は前回いざこざを起こした長州藩の高杉晋作に会うことになり、そこで長州藩の志の強さと高さを感じることになります。長州の藩士は、密かに外国に留学したり偵察したりして、敵を知ろうと行動を起こしていたのです。その結果としてやはり外国を打ち払うという攘夷論を掲げる理由が自分には分かりません。外国の文明が日本より発展していて、清の国の人たちがイギリスなどに利用されている状況を知っていても、外国を打ち払うことができると考えたのでしょうか。ここまで行動できている先進的な考えがあるのであれば、外国と協力して日本の国力を発展させようという龍馬のような考え方になってもいいようなものなのに。

それは今になって始めて考えることなのかもしれませんが、そんな長州は幕府から征伐対象となっていました。長州を征伐して幕府の配下になってしまえば薩摩としては自分たちが下関を行き来するのに制約が掛かってしまい、かつ自分たちも標的にされたときに勝ち目がないと危惧していた西郷に対して、龍馬は長州と手を組めば幕府に勝てると話します。

この機転、行動力は本当にすごいと思います。その前日までカステラの作成で失敗していた集団とはとても思えないほどの発言はどこから思いついたものなのでしょうか。どのように考えた結果の行動だったのか、それをドラマの中でもう少し詳しく教えて欲しかったです。高杉と以前話をした場所で早朝に考え事をしただけの描写で、この結論を展開するのはあまりにも無謀です。

今回のシーンで最も印象的だったのは、脱藩浪士みんなで作ったカステラを試食したときの様子でしょう。ここでの長次郎はもはや「水曜どうでしょう」の大泉洋になっていました。大浦慶にとって食べられそうになりながらも5両を借りてカステラを作ったのですが、残念ながら失敗。その後の龍馬の一言がツボにはまります。

「長次郎、これはいかんぜよ・・・」

完全にバラエティ番組にあった一瞬でした。試行錯誤しながらも、食い扶持をつないでいくことができるのか、薩長の仲を取り持つことで自分たちはどのように活躍することができるのか、龍馬という一個人の活躍だけでなく、操練所のメンバーたちがどう活躍できるかを注視していきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
 - 旧グラバー邸

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