あしたまにあーな

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龍馬伝 第29回「新天地、長崎」

2010年7月 18日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう始まりました。第3部のテーマは「ナビゲーター」です。英和辞典によるとnavigatorとは、航海者、操縦者といった意味があるこの言葉から、第3部では龍馬の船主としての活躍と共に、日本を操縦していく姿、何かに導く姿を描くようです。まさに、自分たちが坂本龍馬という存在を今も記憶している程の活躍、つまり薩長同盟や亀山社中、海援隊という大きな出来事の中心人物としての龍馬が今、始まるのです。

それを踏まえての今回、第3部の始まりなんですが出だしはやはりいつも通りの弥太郎の回想シーンから始まります。今回も偉くなった弥太郎にぴったりと新聞記者が張り付く形だったのですが、1つだけ違ったのはそのそばに千葉佐那がいたことでしょうか。

何故千葉佐那がいるのか始め全く分からなかったのですが、鍼灸師になっているということで、そこの治療に来ていたのが弥太郎という設定でした。この場面は本当にあったことなのかどうなのか全く分かりませんが、今考えてみるとやっぱり弥太郎が龍馬に怒っているという感情だけが思い出されます。もう少しだけ掘り下げて色々と話をして欲しかったのですが、お灸が相当痛いのか今回はそんな余裕はなかったようです。

そしてオープニング。かわっていたのはタイトルの「龍馬伝」が出るまでの福山雅治さんの登場シーンだけ。その後は前回までと全く同じでした。まぁ当たり前といえばそうなんですが、ちょっと期待していただけに残念です。

前回までの山内容堂、武市半平太といったメンバーの重苦しい姿が嘘のように今回は、がらっと変わって長崎でビジネスパーソンとしての龍馬の姿がそこにはありました。自分たちが力を発揮できるのは操船術なので、それで食い扶持をつなごうと薩摩藩だけでなく、グラバーにまで話を持ちかけます。もう日本だけでなく世界との貿易という観点で話が進んでいきます。

今回の話を見ていると、やはり外国との話だけでなくビジネスの世界は表裏の世界がすごくたくさんあることがわかります。建前と本音、利益のためには使い分けていかないと利用されるだけ利用されてしまうのです。特に明確なルールがないこの時代の取引では特にその様相が強いのです。

イギリス人が言っていましたが、今にイギリスは日本を攻撃しようとしています。そのことを分かっている人は日本にはいない、だからのんきに内輪もめをしていると。その危機感を唯一持っていたのが龍馬だったのです。薩長がいざこざを起こしているときに「今こうやって日本人同士で争っている時ではない」と叫ぶのですが、ここからは日本が攻められるのが先か、強い日本を作るのが先かのギリギリの状態になりそうです。

日本が強くなるためには、政治の世界で日本がひとつになることはもちろん、経済的に貿易力をつけて、外国と対等に相対していくことも大切です。その両方をこれから成し遂げようとする龍馬の活躍が今から楽しみでもあり、ハラハラドキドキしながら見たいと思います。

高杉晋作も登場して段々幕末と開国の様相を呈してきました。高杉晋作を演じる伊勢谷友介さんがかっこよすぎますね。ざんぎり頭だとやっぱり時代劇というよりも現代劇という感じがします。福山雅治さんとのコラボレーションもなかなかです。その他、蒼井優さんのお元も気になるところです。蒼井優さんはあまり濃い顔ではないので、時代劇のメークがすごくにあっています。こういったニューフェースの活躍もしっかりと見ていきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
長崎県長崎市
 - 丸山
 - 史料料亭 花月
 - 梅園身代わり天満宮
 - 長崎検番
 - 坂本龍馬像 丸山公園

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龍馬伝 第28回「武市の夢」

2010年7月 11日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう第2部の最終回です。龍馬が脱藩して江戸や大坂を走り回って土台作りをし、それと方向性を異にして武市半平太と岩崎弥太郎の物語が中心に繰り広げられました。この3人の中で武市に試練を与える訳ですが、これは時代の流れがそうさせただけで、決して何かが劣っていたということではないのが残念なところです。

前回、吉田東洋を殺害したのは自分だと自白したにもかかわらず、主要なメンバーは完全にシカト状態で、後藤象二郎だけが一方的に龍馬にやられる形となってしまいました。そんなことをしてでも武市を救おうとする龍馬でしたが、武市自身を抑えることはできなかったのです。

山内容堂自らが、武市のいる牢屋に出向き「お主がやったんだ」と完全に決めつけ状態。これは険悪なムードになるかと思いきや、容堂は急に武市の功績を認め、自分の家臣だと話します。これに感動した武市は自分が東洋を殺害したと自白してしまい、これにてジエンド。もしかしたら、容堂はここまで狙って話をしたのかもしれません。本来であれば、一国の長が牢屋に来て地べたに座って話をするなど考えられない話なのですが、それをやっただけで武市としては満足したのでしょう。

NHKのサイトであるのですが、容堂役の近藤正臣さんは脇差しをすっと武市に渡し、「これで切腹しいや」というシーンは完全にアドリブだったそうです。大森さんとの雰囲気がそうさせたんでしょう。そのくらい緊迫する場面でした。近藤正臣さんとしては飲んでばかりのシーンではなく、もっと動き回りたかったようです。

容堂の言葉の中で、武市が山内家の人間であればよかったのにと話をするのですが、徳川の世の中になって200年以上経っているにも関わらず、こうした考え方が残っている世の中で、武市は頑張ったといえるでしょう。すこしだけ生まれる時代が遅かったら、きっともっと世の中の中心人物として活躍できたかもしれません。

そんな容堂の登場後に武市のもとに現れたのが龍馬でした。説得して一緒に頑張ろうというのですが、心はすでに固まっていました。最後にあきらめを諭したのは弥太郎でした。武市さんの分まで自分たちががんばらないといけない、そんな言葉を引き出します。

その後の武市さんの切腹シーンは、ものすごい悲壮なものでした。腹を切るところまでしっかりと撮影し、首を切るところを制して自らの手でとどめを刺します。見ているこっちも心が苦しくなるシーンでした。以蔵の最後のシーンも斬首のギリギリ手前まで映しています。気になったのはあんなに拷問にあったのに、佐藤健さんの歯が真っ白だったこと。さすがにここまでは手を入れられなかったようです。

次回からは、これまでの龍馬と弥太郎を中心に、薩摩や長州など坂本龍馬という人物を今の世の中に知らしめるような行動を次々としていきます。きっと知っていることが多くなることもあると思いますが、その行動の裏にある心の葛藤や思いをしっかりと目撃していきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 - 高知城
 - 武市瑞山殉節の地
高知市仁井田
 - 瑞山神社
 - 武市半平太の墓、冨の墓

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龍馬伝 第27回「龍馬の大芝居」

2010年7月 04日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

海軍操練所が閉鎖され、それぞれの脱藩浪士は行くあてもなくさまよっていました。中には、共に海軍に入ろうといった龍馬に対して行き場のない怒りをぶつけるものまで現れ、龍馬として深い悩みの真っ最中だったと思います。

そんなどん底状態に対してさらに悲惨なニュースが弥太郎から飛び込んできます。弥太郎は、武市や以蔵がいかに苦しい仕打ちを受けていて自分がそれに荷担しているかを訴え、龍馬に土佐に戻ってくるように書き連ねるのでした。この時、弥太郎としてはまさか龍馬が帰ってくるとは思わなかったでしょう。

そして弥太郎自身もこんな非道な仕打ちに荷担していることに悩み、家族もまた止めるように諭すのでした。いつもは酒乱の弥次郎がすごくまともな顔をしているので、見ているこちらとしてはドキドキしてしまったくらい。そのくらいレアなシーンを見ることができました。いざとなったら家族もろとも覚悟はできているので弥太郎の好きなようにしろというのですが、弥太郎としてはどうしたらいいのかわかりません。BGMはおちゃらけたものだったので、何らかのお笑いポイントがあるのではと期待してしまったのですが、残念ながらそんなこともなく華麗にスルーされてしまったような場面でした。

その弥太郎からの手紙で本当に帰ってきてしまったのが龍馬でした。海軍操練所を一緒にやめた仲間はどうしてしまったのか一瞬頭をよぎるのですが、彼らはきっと大人しくどこかで龍馬の帰りを待っているのでしょう。

帰ってきた龍馬は坂本家に絶縁状作成を依頼した上で、自分が吉田東洋を殺害した本人だと後藤象二郎に名乗ります。ややはてなマークが残った後藤でしたが、まんまと龍馬の芝居に掛かってしまいます。うまみまくる後藤に対して、スタコラ退散する龍馬とそれをかくまう溝口さんと弥太郎。この二人は完全に龍馬の男気に寄ってしまったことでしょう。

次回の場面では、それでも武市は白装束をしているところをみると、自害は逃れられないようです。龍馬の演技もどこかで相手にされなかったか、何らかの大逆転があったのかは次回のお楽しみといったところでしょうか。

今回の物語とは直接関係ないのですが、千葉道場の娘で龍馬の婚約者で生涯独身を貫いたとされる千葉佐那が、実は結婚していたとする史料が見つかったそうです。その史料とは、107年前の新聞記事で、千葉定吉が剣術師範役を務めていた鳥取藩の元藩士山口菊次郎から求婚され、暗殺された龍馬の七回忌も済んだことから受諾、1874年7月に結婚したといいます。しかし、菊次郎のプレイボーイぶりから10年後に離婚しているそうです。新たな歴史は注目を浴びると詳細に若手くるものなのかもしれません。

【参考】Sponichi Annex
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/04/05.html

◆龍馬伝紀行◆
東京都多摩市
 - 旧多摩聖蹟記念館
 - 旧田中光顕別邸
 - 護国寺
 - 田中光顕の墓

 

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