あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 香川照之


龍馬伝 第38回「霧島の誓い」

2010年9月 19日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は、歴史上名高い日本初めての「新婚旅行」の場面。薩摩の人々に助けられながら温泉で療養する龍馬は、途中でお龍に告白していましたが当然はやく時代の最先端に戻りたいという思いが強かったことでしょう。せっかく薩長を結びつけてこれから新しい世の中の構築に向けて進み出そうとしていた矢先の療養だけに本来であれば温泉や観光最高と思ってしまいそうなところですが、非常に複雑だったことでしょう。

それでも、女人禁制のはずの霧島山にお龍と一緒に登頂し、そればかりではなくニニギノミコトが国を治めるためにこの山に降臨して刺したという天逆鉾を引き抜いてしまうのですから、山の神がいるのだとしたらかなり激怒していたことでしょう。それとも「この人ならしょうがないか」と寛容だったのかもしれません。天逆鉾は美術さんの力作だったのだと思いますが、アップになるのでもう少し手の込んだものにしてもよかったのではないでしょうか。ちなみに本当に抜く人が現れるといけないので、NHKのWebページには「高千穂峰の山頂の逆鉾には触ることができません。」としっかり注意書きがあります。

お龍も男装すれば問題ないという説明が厳しい理由で一緒に登るのですが、途中から完全に説明役で登っていた少年を追い越してがんがん山を攻めていました。もしかしたら今はやりの「山ガール」の先駆者はお龍だったのかもしれません。

龍馬たちがラブラブな旅行から戻ってくると、幕府は長州に全力で攻め込んでいました。長州軍が4千人に対して、幕府が15万人というボコボコ状態にも関わらず結構長持ちしている様子。なかなか腰を上げてくれない薩摩にしびれを切らして亀山社中が長州軍に加わることになります。

後に弥太郎も話をしていましたが、この時の日本人は今の幸せな状態がずっと続くと思っていたのです。その裏でこの長州征伐は後ろに控えるフランスやイギリスによっていわば国際戦争になりかけていました。1つ舵取りを間違えてしまうとあっという間に日本は外国の植民地になってしまったでしょう。

その難しい場面において、弥太郎がとうとう表舞台に登場することになります。ジョン万次郎と共に土佐の名産を外国に売りさばく命を後藤象二郎から受けます。後藤の先見の明はかなりあったことがここからもわかります。香川さんとトータス松本が並ぶと本当に似ているなと感じてしまいます。何となく芸人2人が並んでいるようで、何か面白いことをしてくれるのではないかと本編さながらに期待してしまうのは自分だけではないでしょう。

今回は全体的に急ピッチで第3部を終わらせにかかっていたような感じがします。内蔵太がお元にプロポーズして見事OKになった途端に、航海で亡くなってしまう。このhappyから突然突き落とされる構図は長次郎パターンと非常に酷似しています。命を落とすのはこの時代にとって珍しいことではなく、紙一重の世界。亡くなってしまっては時代に影響を与え続けることもできません。

第4部はとうとう最終ターン。結論は誰でも知っていることなので、それに向けて龍馬がどのように「日本を洗濯する」のか、その動きを見ていきたいと思います。そして4部始めの弥太郎の回想シーンに要注目ですね。

◆龍馬伝紀行◆
坂本龍馬とお龍ゆかりの地 
鹿児島県鹿児島市
 - 桜島
 - 仙巌園 島津家別邸
 - 尚古集成館
鹿児島県霧島市
 - 霧島連山
 - 塩浸温泉龍馬公園
 - 犬飼滝
 - 高千穂峰
 - 天逆鉾

 

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龍馬伝 第37回「龍馬の妻」

2010年9月 12日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

生死の境をさまよっていた龍馬は、なんとか薩摩藩の助けを受けて命を救うことになります。目を覚ました龍馬のことを何よりも喜んだのがお龍でした。この献身的な看病が、龍馬にお龍と夫婦になろうという決意をさせたのでしょう。今まで様々な女性から好意を寄せられてきた龍馬が行き着いたのはお龍という「龍」つながりなのもなんだか運命的なものを感じます。

目を覚ました龍馬は次第に回復し、薩長の同盟文書にサインをするという重要な仕事を成し遂げます。これで名実共に薩長は手を結ぶことになったのですが、後にその文書を木戸が長州藩主に提示する場面で、「坂本龍馬が証人だ」と声たかだかに説明しているところをみると、本当に龍馬はそういった上の人たちにも「あの人ね」と信用してもらえるのかと感じてしまいます。

第三者の証人がいるということは非常に大きいことだと思いますが、それが誰にでも「あの人が証人なら本当にこれを信じてもいいんだ」と思わせることが必要なのではないでしょうか。藩主などに説得する際に、龍馬という人物がどのように写っていたのが気になるところではあります。

龍馬は、お龍と夫婦になり薩摩藩の助けで九州・長崎に向かいます。そこには、亀山社中や、グラバーたち商人、そして芸子のお元などゆかりの深い人々が龍馬を待っていました。とくに亀山社中にお龍を紹介したとき、お龍は相当恥ずかしかったでしょう。それでもみほとんどの人がお龍を歓迎したことによって、少しだけ安心したのと同時に、お元の龍馬に対する気持ちを敏感に察知します。女の感はこの時代も健在だったのでしょう。

疑うお龍に対して龍馬が渡したのは龍馬が母親からもらった「希」の言葉が入った首飾りでした。龍馬はこの首飾りの思いをお龍に伝え、そして自分たちはいつでも1つであると感動的な愛のささやきを行ないます。いつもの大河ドラマにはないような場面に、すこしドキドキしながらもなんだか自分たちが彼らの証人になったような気分さえしてきます。

そんな長崎で密かに留学に向けて準備をしていた高杉晋作。同じことをして腹を切った長次郎のことが少しだけ気になったのですが、高杉は龍馬と共に面白いことをしようと約束します。結局、留学よりも長州に戻って戦う道を選ぶ高杉ですが、血を吐くシーンは印象的でした。病気は少しずつ彼を病んでいくことになり歴史の残酷さを感じてしまいます。

そして、今週の弥太郎ですが、始めは後藤象二郎に褒められていい感じだったのですが、やはりといっては失礼ですが龍馬の話を聞き出され、結局取り乱すシーンにつながっていきます。自分が日本のためにできることは何かという問いに、弥太郎は少しずつながら答えを見いだしているようでした。今後の弥太郎の活躍が楽しみです。

次回は、日本で初めての新婚旅行といわれる龍馬とお龍の薩摩の旅情編。第3部もラストになるので、ナビゲーターとしての龍馬の活躍がどのように締めくくられるのかしっかりと確認したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高杉晋作ゆかりの地
山口県萩市
 - 高杉晋作誕生地
山口県下関市
 - 功山寺
 - 奇兵隊結成の地(白石正一郎旧宅跡)

 

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龍馬伝 第36回「寺田屋騒動」

2010年9月 05日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は歴史上で有名な寺田屋の事件に関してで、この事件によって龍馬がどのような状況になるかはすでに周知の事実。なので、そこに至るまでどのように龍馬やその周囲の人々が思い、そして行動していくのかを見ていこうと思っていました。

そんな決心をして見始めた矢先に真っ先に登場したのは弥太郎がご飯をがっつく姿でした。彼は拷問をうけ顔面にケガをしながら、おいしそうに飯をほおばっています。自分が隠密として薩摩藩の動きを探ってくるように後藤象二郎から命じられて来たことは、当然秘密だったはずですが京都の奉行所や、龍馬にさえばれてしまうほど、秘密ごとは苦手だった様子。どんな場面でも少し笑っているように見える香川さんの演技は、本当に弥太郎という人物がそういう雰囲気だったのか、彼独特の演技なのか悩むところではあります。

日本の仕組みを変えるという言葉と、自分はこれから何をしたいかをよく考えろという龍馬からの言葉に、弥太郎は考えさせられながら土佐へ戻っていくのでした。物語の本編に登場し、多くの時間を占有したのは久しぶりだったので弥太郎ファンとしてはすごく有意義な話だったのではないでしょうか。

一方、その龍馬は薩長同盟の被疑者であると周囲にばれ始め、奉行所から取り押さえるように周囲網がひかれはじめます。当然その周囲網に捕まってしまっては、龍馬の人生は終了となってしまうので、なんとか逃れるしかありません。龍馬に危機が迫るその晩の時間の流れは非常にゆっくりとしたものでした。

まず、その晩はお龍を演じる真木よう子の入浴シーンから始まります。まるで由美かおるを彷彿とさせるような角度と雰囲気に時間を忘れていると、突然奉行所が勢いよく訪ねてきます。乱入する面々よりもいち早く動いたのはお龍でした。服を1枚だけ着て龍馬の元へ行くのですが、周囲は完全に包囲されているのでどこからか突破するしかありません。

友人である用心棒の三吉慎蔵と共に正面突破し、手を負傷するもなんとか逃げることに成功します。このあたりの殺陣は本当に迫力たっぷりでした。ここまで息詰まるシーンはあまりないでしょう。まさに中盤の見せ場といえます。ここからは、なんと何げる龍馬を追いかける奉行所というドキドキシーンが続き、なんとか薩摩藩の仲間に助けられます。

すでに京都を離れて長崎に帰ろうとしていた龍馬ですが、木戸の文書書きが遅れたことから命ぎりぎりの状態になるのと引き替えに、お龍という女性と深い関係になることができたのは不幸中の幸いだったのでしょう。これも歴史の1つの「気まぐれの必然」だったのかもしれません。

次回までの間、龍馬の生存状況について悶々とするわけですが、予告でお龍と夫婦になるという話をしている当たり、大分元気になった様子。時代の最先端から少し離れた旅路が待っているようです。

◆龍馬伝紀行◆
寺田屋騒動ゆかりの地
京都府伏見区
 - 寺田屋
 - 伏見奉行所跡
 - 坂本龍馬避難の材木小屋跡
 - 竜馬通り商店街

 

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