あしたまにあーな

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龍馬伝 第47回「大政奉還」

2010年11月 21日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

龍馬伝最大にして最後の大きな出来事である大政奉還の時がやってきました。山内容堂の建白書を慶喜に提示する後藤象二郎の風貌は怪しさにあふれていて、特にもみ上げ部分については少し手入れをした方がいいんじゃないかと思わず感じてしまい程で、本編と関係ないところで気になってしまいます。

一度出してしまった建白書を慶喜がどのように受け取るかは分からないと落ち着いていた龍馬も、ただ何もしなかった訳ではなく永井玄蕃頭に直談判押してこれが功を奏し永井玄蕃頭から慶喜に対して大政奉還の進言をしてもらう結果となります。

今回、何度も思ったことではありますが坂本龍馬が大胆に行なった活動の1つ1つをとってみると、それだけで命を失った人が多いような行動だったにも関わらず、龍馬は無事に自分の考えを相手に伝えることに成功しています。もちろんドラマの演出の部分もあるとは思いますが、実際にあったことも多いことから運が強かったのか、相手に聞かせる能力を持っていたのかどちらかだと思います。

なんとなく、途中から最終回を意識したようなカットが増えてきます。例えば、膿で龍馬が一人で思い巡らしているシーンや、六分儀で空を眺めて将来の夢について熱く語るシーン、そして極めつけは勝先生の登場でしょう。やっぱり龍馬というと武田鉄矢を思い出すので、二人が並ぶとどっちが龍馬だか分からなくなる錯覚に襲われます。

久しぶりに見た勝麟太郎は、以前通り男らしくさっぱりした男でした。普通なら自分の役職を奪ってしまう行動をしている龍馬のことを憎むはずなのですが、実際には叱咤激励をするだけでなく龍馬の命を救うことまでします。日本を変える男は何か特別な魅力をもっているのかもしれません。

大政奉還が成立したその時、龍馬は大いに喜びます。その嬉しさは見ている方にも感動を与えるのかなと思っていたのですが、何となくロッキーを思い浮かべてしまいました。福山雅治さんと感情が自分にまで届く香川照之さんの違いについて改めて考えてみると、それは表情で演技ができるかどうかだと思います。香川さんは泥臭い役回りが多いのですが、その時々の表情によって見る側に感情を伝えます。それに対して福山さんは、演技はすごいのですが表情から感情がいまいち伝わってこないような気がします。1年間見続けてやがてそれもなくなるだろうと思ってきたのですが、最後までそれを感じてしまいました。きっと次回何らかの作品で登場する際にはもっと素晴らしい演技ができると思います。

その弥太郎ですが、言葉では龍馬のことを恨みながらもどこかで龍馬を信じている自分がいました。銃を大政奉還前にすべて売って利益を得たことに罪悪感を感じたことでしょう。それでも、しっかりと龍馬の存在が大きく影響を及ぼしていたことは間違いありません。次回の最終回で、直接話をする機会もあるようなので、どのように気持ちを表現するのか楽しみにしたいと思います。

いよいよ、次回は最後。今まで同盟同志だった薩摩の西郷や長州の木戸とも険悪なムードが漂い始め、まさに四面楚歌の状態になりつつあるなかで、龍馬はどのように後世に思いを残し、それがどのように実を結んでいくのかをしっかりと確認したいですね。

◆龍馬伝紀行◆
大政奉還ゆかりの地
京都府京都市
 - 二条城
 - 二条城二ノ丸御殿
 - 二ノ丸御殿大広間
 - 酢屋(海援隊京都支部)

 

 

龍馬伝 第46回「土佐の大勝負」

2010年11月 14日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は、大河ドラマの良さを実感する素晴らしい内容となりました。歴史上の大きな出来事をその通りに描くのでは、そこに新たな発見はないのですが、歴史上大きな流れができるその直前や、状況が変わるときの裏側、そしてそれに関わる人々の思いがわかるのは、大河ドラマならではではないかと思います。そういう意味で今回の内容は十分それを満たすものでした。

時は薩長を中心に武力にて倒幕する流れ。それに対して大政奉還という歴史の事実にどのようにしてなっていったのか、それは土佐の役割が非常に大きかったのです。土佐に戻ってきた龍馬は、山内容堂にこれいからの日本のあるべき姿を臆せずに話し、それに容堂は応じ大政奉還の建白書を幕府に提示するのです。

始めは龍馬と会うことさえしたくなかった容堂の気を変えたのは、後藤象二郎の心からの訴えでした。自分の龍馬に対する嫉妬というものはあまり人には見せたくないものですが、それをあえて容堂に告白しそれでも情熱や日本のためにはやらざるを得ないという熱意に容堂は負けたのではないかと思います。そんな同志の熱いバックアップがあってこそ、土佐を動かすことができたのです。

もちろん、容堂を動かしたのは後藤だけでなく武市半平太の存在もあったことでしょう。下士であっても実力がある人のことを認めていた容堂はきちんと正しいと思うことに耳を貸すだけの大きな器がありました。それを龍馬は知っていたからこそ、今回のような直訴ができたのでしょう。そういう意味ではしっかりと武市さんの遺志もついでいるのです。

今回、特に大きな歴史上の出来事は起こりませんでしたが、容堂、後藤、龍馬たちのこれからの日本を変えようとする熱い思いと、どのようにしてその考えに至ったかがライブでわかる迫力ある内容でした。

そして、再び別枠の描写となった弥太郎についても、周囲に弥太郎のやりかたに従いたいという思いを持った人々が現れます。こういった人々が今後どのように活躍していくのか、おそらく物語としては多くを語らないでしょうが楽しみです。

そんな弥太郎を、未だ元気な酔っ払い弥次郎とおかんがしっかりと見張っているのですから、弥太郎もうかうかしていられません。とくにおかんは、回想シーンでも弥太郎に注意をしているくらいですから恐ろしくなります。

あと40日と、とうとう日にちでのカウントダウンが始まった龍馬の余命ですが、山内容堂が書いた建白書を携えて日本は大きく変わろうとしています。

◆龍馬伝紀行◆
坂本龍馬ゆかりの地
高知県高知市
 - 袂石
 - 中城家
 - 吸江庵跡
 - 竹林寺
 - 坂本家墓所
 

 

 

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龍馬伝 第45回「龍馬の休日」

2010年11月 07日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

題名だけを聞くとまるで「ローマの休日」のように聞こえてきます。おそらくスタッフが完全に狙っていたもので、オードリー役はお龍ということなんでしょうね。内容的には残念ながらローマの休日とは関係がありません。

龍馬を取り巻く激動の動きの中で、今回はふと力を抜いた内容となりました。これまで夫婦といえども完全に放置状態になっていたお龍のもとに帰ってきた龍馬ですが、そのお龍は子供たちを相手にピストルの腕前を披露しています。密かにポイントだったのは、おばちゃんという言葉に反応し、「おばちゃんじゃない、お龍だ」と訂正するのを忘れませんでした。本当にこう言ったのかどうか分かりませんが、少なくともこの時の子供は完全に怯えていました。

もう一つ、今でもありそうな場面だったのは、龍馬の朝帰りでしょう。久しぶりに帰ってきた龍馬と夫婦水入らずで過ごしたいと思うお龍は、次々とやってくる龍馬と過ごしたい人の圧力に負けてしまい、飲みに行ってきなさいと承諾します。飲みに行った先でベロンベロンになってしまった龍馬は次の朝、隣に見知らぬ女性が眠っているのに焦ってダッシュで逃げるように帰り、寝ずに起きていたお龍に謝り倒します。

ここからは完全にお龍の独壇場でした。平手でひっぱたいた後に1曲歌うように要求します。ところがとっさに歌う曲が出てこずに、慌てる龍馬。なんだか微笑ましくなると同時に、歌う曲がなければ自分の曲でも歌えばよかったのに、なんて考えてしまいます。

そんな彼らも永久の別れになってしまうので、今回は1回分を割いて十分な時間を取って二人のひとときをしっかりとおさえておきたかったのでしょう。しかし、何らかのメッセージがそこからあまり見えてこないので、「あぁ、夫婦水入らずだな」と感じるに留まってしまっているように感じました。

時代はこの時でもどんどん進み、長州と薩摩はすでに大政奉還ではなく武力で幕府を潰す方法を選ぼうとしていました。もはや龍馬が何を言っても話を聞く状況ではありません。その状況を見れば、弥太郎が考えるように戦争が起きると予想するのはごもっともでしょう。

その弥太郎は、土佐商会を辞めさせられ自分で自由に商売をするように決意します。弥太郎は商売に身分や品など関係ない、稼ぐことができる人が勝ち、そうでない人は負けるという、今では当たり前のことを述べるのです。多分この時代においてはこんな考え方はないでしょうが、きっとこういった様々な壁を乗り越えて三菱が成功する礎がこうやってできたんだなと実感します。

さて、次回はとうとう龍馬が容堂と会って土佐を大きく方向転換させようとします。この勝負がどう出るか、あと2ヶ月をどのように描いていくのかタノシミしたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
お龍ゆかりの地
神奈川県横須賀市
 - お龍の胸像
 - お龍のお墓(信楽寺)

 

 

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