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風邪に効くといわれる行動の真偽

2013年11月 10日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

季節は短い秋を飛び越えて、急ぎ足で冬がやって来た様子。それに伴って体調を崩す人が周囲でも多く街中や電車の中ではマスクをしている人も多く見かけます。

風邪を引いたかなと思ったときはなんと言っても早めの休息が鉄則なのですが、家の中で昔から言われているような「風邪に効く」と言われていることを信じて疑わずに行っている人も多いのではないでしょうか。

そこで、そんな「風邪に効く」と言われていることの真偽を専門家のアドバイスをもとに確認してみたいと思います。

◆風邪の時に熱いお風呂に入って温まる
薬剤師、衛生検査技師の三上彰貴子さんによると、お風呂で温まるだけで免疫力が上がると勘違いする人もいるが、実はウイルス増殖を後押しするという逆効果をもたらすと指摘しています。

また、入浴はかなりエネルギーを消耗するので、風邪をひいているときは原則としてエネルギーを消耗する行動は控え、休息に徹するのが賢明とのこと。

◆しっかり厚着と暖房で大汗をかいてウイルスをやっつける
東京慈恵会医科大学准教授で医学博士の浦島充佳さんによると、これもNGとのこと。順序が逆で、汗をかいたから治るのではなく、治ったサインとして汗が出るというのが正解だといいます。

体温を上げて活性化した免疫がウイルスを打ち負かし、風邪が終息に向かうと、汗をかいて体温を戻すので、風邪を治すために無理に汗をかくというのは、エネルギーを消耗するだけで逆効果だそうです。

また暖房のつけすぎは部屋の空気が乾燥するので控えます。

いかがでしょうか。何の根拠もなくよく言われているからという対処法もこうやって見てみると、効き目がないばかりか、逆効果であることも少なくないのです。体力の消耗を極力防ぎ、栄養を取って十分な休息を取ることが風邪を治すための一番の近道といえるのです。

<参考>NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20131110_225823.html

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(2012/12/05)
浦島 充佳

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幅広いしょうがの効能を活用しよう

2010年12月 15日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

冬になるとポカポカする飲み物がすごく欲しくなります。特に外を歩いていて自動販売機を見つけると、絶対に冬は飲まないお汁粉やほっとレモンといったものに手が伸びてしまうという人は多いのではないでしょうか。

そんな体を温める飲み物として、風邪を引いたときなどに飲まれるもののひとつに生姜湯があります。粉末になっていてお湯をいれるだけで簡単にできるものもあれば、親にしょうがをすってもらって飲み物に入れた特製のしょうがの飲み物を作ってくれたことがある人もいるでしょう。

このように様々な効能があるしょうがの効用はどのようなものがあるのかについて見ていきたいと思います。角川SSCムック編集長の大矢麻利子さんによると、しょうがは基本的に薬味なんですが、料理やドリンクにも幅広く使え、特に冷えを防ぐ効能が抜群だといいます。しょうがの薬効成分は400種以上も存在するといわれていますが、以下にしょうがの効用の一部についてまとめたいと思います。

◆全身を温める
しょうがの辛味成分である「ジンゲロン」「ジンゲロール」が芯から温めます

◆胃液、胆汁の分泌を促進
脂ものを食べすぎたときや胃もたれに対して、脂肪の消化が促進されます

◆胃の冷えによる嘔吐をとめ、消化をよくする
吐き気、むかつき、妊娠のつわりに効果があります

◆免疫力アップ

◆疲労回復

◆せき、鼻づまりの緩和
気道の粘膜に潤いを与えます。喘息の発作止めにも効果的です

◆発汗作用
血液循環をよくし、発汗させることで熱を下げます

◆殺菌作用
シソの葉といっしょに用いると、さらに効果的です

◆消炎効果
血液の凝固を抑制する作用があります。関節痛などにも効き副作用はありません

◆関節炎、神経痛の緩和
関節炎や神経痛、脚気や中風などによる手足のまひに、効果的です

このような効果を発揮するためには、有効成分をできるだけ摂取する食べ方がいいとされています。そんな栄養は皮のすぐ下に全体の実に7割近くが詰まっているので、皮ごとすりおろすといいでしょう。また辛みの薬効成分ジンゲロールは空気に触れてから3分すると減り始めるので、切ってすぐに食べてしまいます。

こうして、体も温まると共に抱えている体のトラブルの対策にもなるしょうがは、これからの寒い季節の強い味方となると思います。さらにしょうがのいいところはあまり安く買えるということにあります。あまりお金を掛けずに安全であることは何より心強いのではないでしょうか。

【参考】
・Reluckzen http://www.reluck.com/genki_kirei/shouga.html
・web R25 http://r25.yahoo.co.jp/

  

風邪引きの時の入浴はいいの?わるいの?

2010年7月 11日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

おそらく自分を含めたほとんどの人が、風邪を引いた日にはお風呂に入るのを控えるのではないでしょうか。きっかけは親に「今日はお風呂に入っちゃダメよ」と言われるがままに控えるようになったと思います。冬場のようにあまり汗をかかないときはいいのですが、夏場になると1日お風呂には入れないだけで、ずいぶんと汗臭くなってしまうことからすごくつらい状況になります。

しかし、よく考えてみると本当に風邪をひいたときにお風呂に入ってはいけないのでしょうか。お風呂に入ることによって熱が上がってしまうからなのか、出るときに体についた水滴によって熱が奪われてしまうからなのか、詳しいことは全く分からなかったりします。

そんな素朴な疑問について、医学博士の森田豊先生のアドバイスをもとに詳しくみていきたいと思います。

風邪をひいている時に入浴を控えるというのは日本特有の習慣で、入浴してはいけないという医学的根拠はあまりないといいます。しかし、それでも入浴はあまり勧められないとアドバイスしています。それは、高熱が出ていたり、強い悪寒がしたり、全身がだるかったりするときに入浴すると、体力を消耗し症状が悪化したり脱水になったりすることがあることがあるからです。

なので、風邪を引いたときには、それを考慮した上で次のように入浴をするといいそうです。

・長風呂は体力を激しく消耗させるので避けること
・汗を流したいのであれば軽くシャワーを浴びる程度で済ませること
・症状に頭痛を伴っている場合は、入浴によって脳への血流が促され、さらに頭痛を深刻化させることもあり得るので、冷たいタオルで頭部を冷やしながらお湯に浸かるなど工夫すること
・入浴後は体を冷やさないように配慮しつつ、しっかり水分補給をすること

上記のようなことをしっかりと守ったうえの入浴であれば問題がないということなんですね。しかし、風邪を引いているときにしっかりと守ることができるほど思考能力があればいいのですが、なかなかそれも難しいもの。ということは昔の人がいっている入浴は避けるというのは、あながち嘘ではなく、真実の1つなのかもしれません。

【参考】web R25
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/report/?id=20100628-00002742-r25

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(2010/03/10)
森田 豊

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