あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



評価を上げる雑談力の向上術

2009年8月 08日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

ビジネスの世界に限らず初対面の時に相手と良好な関係を気付く必要がある場面は数多く存在します。初対面の時にはどうしても緊張していしまい、相手を質問攻めにしてしまったり自分の言いたいことだけを一方的に言ってしまい結果として印象を悪くしたことをがある経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

その気まずい雰囲気を和らげてくれるアイテムが「雑談」です。初対面の時だけでなくちょっとした時間の合間や意図的に織り込むことによって印象を良くし、結果として良好な人間関係を築くことができるようになるのです。そこで今回はケース毎に利用することができる雑談術をビジネスの世界を中心に紹介したいと思います。

◆初対面
・初心者は訪問先の様子などの共通の話題(立地や来る途中の発見など)
・天気やニュース等ある程度同じ話題についてこれそうな内容(ただし、気分を害するようなゴシップものは御法度)
・政治ネタやスポーツネタは、個人のひいきがある場合が多いので避けた方がいい

◆立食パーティーなど
・主催者との関係(出会いや一緒に仕事をした内容など)
・交換した名刺を活用して質問するなど相手に話してもらう(名前や仕事内容など)

◆取引先
・前回会ったときのことを思い出し、おみやげ話をもっていく
・ある程度関係ができたら、時折相手の名前を会話に織り込んでみる

◆タブー
・相手の意見を強く批判
・誰かの悪口
・相手の謙遜に便乗してしまう

この他、臼井由妃著「今日からできる上手な話し方」によると、話題が湧き出るキーワードは「きにかけていました」という10文字で表現されるといいます。「季節」「ニュース」「家族」「健康」「天気」「衣装」「街」「趣味」「食べ物」のそれぞれ頭の文字をとっているのですが、初対面の時やフリートークをする時間ができた際に少し気に掛けておくといいかもしれません。

大切なことは、相手が明るい気分でいられること。質問してばかりではなく自分のことも話すようにしてから相手に質問するのがいいでしょう。それによって場が明るくなることが自分という存在を相手に知ってもらうだけでなく、さらに好意を持ってもらうことができる一石二鳥の効果を得ることができるのです。

【参考】
・日経Plus1 2009年8月1日
・PHP BUSINESS THE21 No.297

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雑談を盛り上げる2つの手法

2009年3月 10日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

日常生活の中では常にONな時間とOFFな時間があります。ONな時間は集中し、いかに効率的に物事を円滑に進めるかが重要な鍵となりますが、誰かと関わって過ごす一日の中で圧倒的に多い時間はOFFな時間です。

OFFな時間の中で大切なのは、気の利いた話題を取り上げ周囲との関係を円滑に進めることにあります。それがいずれONの時間にも波及し、仕事自体もうまくいくようになるので、まさに一石二鳥といえるでしょう。その雑談で大切なポイントは、「ストローク」と「パンクチュエーション」の2つにあると『雑談力』の著者である武藤清栄さんは話します。この2つの手法について考えます。

■ストローク
ストロークとは、相手をはっきり特定させた前提で話すことです。具体的には「○○さん、こんにちは」という風に、その都度名前を呼びながら話をすることがいい例で、これによってコミュニケーションが深くなるといいます。

■パンクチュエーション
パンクチュエーションとは句読法のことで、セリフに適宜、“間”や句読点を入れることで、ニュアンスをコントロールするテクニックです。以下に例を挙げます。
A:「僕の彼女はどうもわがままで」
B:「僕の彼女はどうも、わが…ままでねえ」
後者の言い方だと、なんとなくマイペースな感じがして批判しているようには聞こえないのではないでしょうか。このように、間の取り方ひとつでニュアンスをコントロールし、コミュニケーションに深みをもたせるテクニックがパンクチュエーションです。

さらに話の種の探し方についてですが、初対面の相手なら受け取った名刺から話題を探るのが手っ取り早いと武藤さんは言います。
・相手がちょっと変わった名前のとき→「珍しいお名前ですね」
・相手の住所が遠方のとき→「今朝は早かったのではないですか?」と気遣う
・写真入りの名刺のとき→見て感じたことから話題を広げる

雑談で大切なのは、いかに自分の本音を混ぜ込んでいくかです。かしこまった言い方だけでは相手との距離もなかなか縮まりません。本音も使い方で高い効果を発揮し、場合によっては強い武器にもなるのです。怖い部長と話しをする時でも、「正直、部長はもっと怖い人だと思ってました」といいながら、「だから、こうして一緒に食事ができるのは、緊張しますがうれしいです」と続けるなど。

相手へ傷つけることを言わないようにの心遣いをしながら、自分の本心を上記の2つの手法を使いつつ打ち明けていくことによって、人間関係はもっともっと良くなるのではないでしょうか。そうすれば、毎日が楽しい生活が待っていると思います。

【参考】R25 http://r25.jp/b/report/a/report_details/id/110000006334

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「雑談力」が仕事を助ける

2008年12月 06日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

大阪に出張をする機会がありました。全国から自分の会社のメンバーが一同に集まり議論する場だったのですが、遠くからみなさん自分の業務時間を移動に割いて大阪に集まってきます。昨今では経費削減の観点からテレビ電話会議にてこのような打ち合わせを実施することも多いのですが、合理的な観点からすると確かにその方がお互いにとってハッピーです。一方、内容を超えた人間関係を築く上では、顔と顔を合わせた方が効果は高まります。どちらの考えも一長一短だと思います。

仕事に対して、最近思うのは最後は人間関係がものをいうのだと言うことです。仕事に対していくら合理的でも、人間関係がうまく構築できないのであれば、仕事は進まないでしょう。そのことを後押しするかのような次の話があります。これは、とあるニュースキャスター希望のキレル2人の女性の話です。

<キャスター志望Aの場合>
キャスター志望A:自然環境を守るため、CO2削減策の一環としてバイオ燃料の必要性が叫ばれていますよね。その結果としての穀物価格の高騰は農業従事者の皆様方を豊かにしているのか、していないのか、どちらですか?
農家のおじさん:見ての通りうちはキャベツや白菜みてえな葉物だろ。ハウスの重油が多少値を下げてきたから、このあたりのもんはちょっとだけほっとしてんじゃねーの
A:化石燃料だのみの農業経営に将来はないと思うのですが、もっと太陽光発電や風力発電などへの転換はお考えにならないのですか?
おじさん:ん?

<キャスター志望Bの場合>
キャスター志望B:わあ、このトウモロコシ。札幌で食べた焼きトウモロコシより粒が大きくて、きらきら光ってる。おいしそう!
農家のおじさん:おお、そこまで熟してたらそのまんま食えっからかぶりつくか?
B:えー!いいんですか?私、お財布おいてきちゃってお金持ってませんが
おじさん:ばかこくでねえ。美人はタダだ
B:わお、美人に生まれて良かった…ナンチャッテ、いっただきまーす(ガブリ!)
おじさん:どうだ?
B:おいしい!トウモロコシってこんなにおいしいんだぁ!!これを絞ってガソリン代りにするなんてニュースで聞いたことありますが、もったいないですね
おじさん:だろう、な?

あなたが農家のおじさんならどちらと話をし続けたいですか?そしていろんなことを相手に教えてあげたいと思いますか?きっと多くの人がBを選ぶでしょうね。もしかしたら、「頭のいいデキる人であり続けたい」という思いがあって、それがさりげなく相手を思いやったり、無駄話につきあって面白がったりする「余裕」を奪い去ってしまっているのかもしれません。「馬鹿だと思われたくない」という防衛本能が、対人関係に必要な「すき」を作らせないタイプで、ディベートはうまくても、雑談が苦手だということが多いことが多いと考えられます。

このことは、ニュースキャスターという特殊な職業に限った話ではないと思います。多くの企業の採用担当者によると、受験者の知的能力の見極めはもちろんですが、同時に「この人物と一緒に仕事をしたいか」「職場の仲間とうまくやってくれるだろうか」という「人間性」にもかなり重きを置いているそうです。

デキル人は、相手や、相手の仕事に興味を持ち、観察し、寄り添い、共感したうえで言葉をかけるといいます。その時に威力を発揮するのが「雑談力」という力。仕事にのめり込み過ぎて「相手に寄り添う雑談」をおろそかにしていないか、一度点検する必要がありそうです。

仕事は一人ではできません。多くの人の支えの中で自分も仕事をすることができるのです。お互い様の精神を大切にし、自分自身の合理性を磨きつつ、人間同士のつながりを大切にできるようなビジネスパーソンでありたいと思います。

【参考】NBonline
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20081126/178409/

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(2007/06)
長住 哲雄

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