あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 長澤まさみ


真田丸 第14回「大坂」

2016年4月 10日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

これまでの息をのむ徳川との戦が一段落し、落ち着きを取り戻した後の大坂編。前回までがはらはらドキドキの展開であったのに対して、今回はややまったり感が出てしまっているという印象をどうしても持ってしまいます。それは昌幸の采配とか明日はどうなってしまうのかわからないという緊迫感がずっと物語の根底にあってそれを視聴者は感じるからこそ、毎回見逃せないと思っていたのだと思います。

そんな緊迫感が今回に限っていえばあまりなかったように感じました。それは徳川も石川数正の出奔があって真田どろこではなくなり、秀吉の天下がどんどん迫るなか世の中には一時の平穏がやって来たからかもしれません。その中で前回と同じような緊迫感を求めるのは少し酷だとは分かっていても、今回に限っていえばうまく見方を変えることが出来なかったのだと思います。

その中で今回印象的だったのは、家康を裏切って秀吉に付いてしまった石川数正と信繁のシーン。初めは数正も真田への恨みを言いまくるのですが、じっと聞いていた信繁は自分で決めたことだと突き放しながらも最後は前を向いて生きて行こうと諭します。まるで自分自身にもいっている言葉のように見えますが、次回以降は梅の面影も次第に薄れていくのではないでしょうか。

次回は、益々秀吉が幅をきかせてくるような展開になりそうですが、前々回の秀吉役の竹中直人さんを越えることができるか、小日向文世さんの演技に期待したいと思います。

◆真田丸紀行◆
大阪府大阪市
 - 大阪城公園

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真田丸 第13回「決戦」

2016年4月 05日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

今回が信繁の青年時代最後の回という触れ込みで始まった今回ですが、そこはまさに徳川との合戦のど真ん中。昌幸が一コマ足りないと嘆いている中で信繁が駆けつけることによって、上田合戦は昌幸にとって勝ったも同然と言うほどの心の余裕を持つことになります。前回から随分梅に対してクローズアップされていて、今回もことある毎に梅は登場します。物語のなかで少し不自然なほどの登場はその人の最期を意味する事が多いのですが、結果としてその通りになってしまいます。

しかもその最期はあまりにも唐突で、ほんの少し前のシーンでは子供をあやしていたのですから、視聴者としては若干違和感を覚えたのではないでしょうか。梅は今回ももの凄く活躍したのですが、なかでも印象深いのは真田家の家紋である六文銭の形をしたお守りを作成し、信繁に与えたこと。それを信繁は大切にしながら徳川軍と戦い、買った時に気持ちを込めて握りしめます。終始、夫思いで素晴らしい妻を演じていますが、その役目はどうやらきりに回ってきそうです。彼女が現代っ子からいかに信繁のために動ける人になれるかが見物です。

そして今回、昌幸の策略がものの見事に的中し、大軍で攻め寄せる徳川軍を細く長く伸ばすことによって一網打尽にします。城内へおびき寄せる際の信繁は終始六文銭の旗を振りまくっていてかなり滑稽でしたが、それ以外は非常に納得感のある戦法だったと思います。戦の最後の局面で昌幸自ら出陣し、敵を蹴散らせ、そこに良い味を出し続けている出浦昌相がとどめとして川の堰を破り敵を流してしまいます。

昌幸が言うようにこの戦はすでに決まっていたのかもしれません。ただ昌幸も言うようにこの戦はまだまだ長い道のりになっていくことは容易に想像でき、その際の敵は今回よりももっと強くなっているということを改めて認識しておく必要がありそうです。その辺の対処についても今後目が離せそうもありません。

◆真田丸紀行◆
長野県上田市
 - 月窓寺

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真田丸 第12回「人質」

2016年3月 27日 By: rainbow Category: 2016年_真田丸 No Comments →

戦国の世の中では当たり前のことであり、すでに真田家でもおばば様などが人質として出張っていますが、今回は信繁が相手の指定ということもあり、上杉家へ人質として行くことになります。どのように扱われるのか見物でしたが、そこは景勝に絶大なる信頼を得ている信繁なので、客人としてなに不自由ない生活を保障されます。そればかりか、今回は景勝の人物像まで明らかになり、まさに真田を見ながら上杉のことも分かってしまうという一石二鳥の内容となりました。

景勝は、家臣からは無理なことでも簡単に引き受けてしまうという人物で、できないものはできないと家臣も思っていました。民からは様々なお願い事が寄せられますが、実態は神頼みになってしまっている状況。これではその土地を治めているとは言えない状況でした。そんな状況を見かねた信繁が景勝とともに公平に諍いをおさめることによって、景勝も本当の政治について真剣に取り組むというものでした。

もちろん物語の世界なので、フィクション部分も多分に含まれているのは分かりますが、それでも信繁が人質時代に大きく景勝だけでなく直江兼続といった重臣とも親交を深め、それが後に大きな影響を及ぼすことになったというのは事実でしょう。そんな一端を分かりやすく理解することが出来て非常に満足のいく内容となりました。

一方で真田家では、待望の子供が生まれます。梅は策士であり妊娠したことを結婚の切り札にするというまるで現代のような考え方に驚きを覚えますが、そもそも女性陣は皆さん現代風の方が多いので、その中での梅という見方をすれば十分範囲内に収まっているように見えるから不思議です。次回はその梅が活躍し、そして何らかの出来事がありそうな雰囲気でフラグが立っていますが、その内容が何なのか楽しみにしたいと思います。

◆真田丸紀行◆
新潟県上越市
 - 春日山城本丸跡

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