真田丸 第14回「大坂」
これまでの息をのむ徳川との戦が一段落し、落ち着きを取り戻した後の大坂編。前回までがはらはらドキドキの展開であったのに対して、今回はややまったり感が出てしまっているという印象をどうしても持ってしまいます。それは昌幸の采配とか明日はどうなってしまうのかわからないという緊迫感がずっと物語の根底にあってそれを視聴者は感じるからこそ、毎回見逃せないと思っていたのだと思います。
そんな緊迫感が今回に限っていえばあまりなかったように感じました。それは徳川も石川数正の出奔があって真田どろこではなくなり、秀吉の天下がどんどん迫るなか世の中には一時の平穏がやって来たからかもしれません。その中で前回と同じような緊迫感を求めるのは少し酷だとは分かっていても、今回に限っていえばうまく見方を変えることが出来なかったのだと思います。
その中で今回印象的だったのは、家康を裏切って秀吉に付いてしまった石川数正と信繁のシーン。初めは数正も真田への恨みを言いまくるのですが、じっと聞いていた信繁は自分で決めたことだと突き放しながらも最後は前を向いて生きて行こうと諭します。まるで自分自身にもいっている言葉のように見えますが、次回以降は梅の面影も次第に薄れていくのではないでしょうか。
次回は、益々秀吉が幅をきかせてくるような展開になりそうですが、前々回の秀吉役の竹中直人さんを越えることができるか、小日向文世さんの演技に期待したいと思います。
◆真田丸紀行◆
大阪府大阪市
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