真田丸 第23回「攻略」
とうとう本格的に小田原攻めが始まります。歴史上では小田原城の近くに一夜にして巨大な城を完成させ、それをみた北条家は戦意を喪失し、終焉を迎えるということが有名ですが、実際にはそこに至るまでたくさんの人間模様があったはずです。今回は、北条家の立場から色々と描いてくれるので新しい発見や思いを感じることが出来ます。
その1つとして、北条親子の関係。秀吉に敵対していたのは親子というふうにかたまりとして捉えられていたのですが、実際には暴走する氏政に対して実際に当主である氏直は父親を止めることができないというもの。降伏するというのも氏直は賛成に傾きますが、氏政は最後まで徹底抗戦するとの意志がかたく、このことが北条家の結末を迎える要因になっていきます。
氏政は伊達政宗を頼っていましたが、その伊達政宗も秀吉に頭を下げることになってしまい、望みが完全にたたれます。蹴鞠をしたりお香を焚いたり、お化粧をしているのは、家臣に動揺していることを悟らせずいつ敵が来てもいいように臨戦態勢を整えていることを示しているのですが、途中から化粧が真っ白になっていき、恐ろしい雰囲気を醸し出していきます。
思えば数年前、軍師官兵衛の世界では北条に単身で官兵衛が乗り込んでいき、見事にその役目を果たすことになります。同じように信繁も小田原城に乗り込んで説得を試みることになります。どのような結果になるのか、楽しみにしたいと思います。
◆真田丸紀行◆
神奈川県小田原市
- 小田原城址公園
NHK大河ドラマ「真田丸」オリジナル・サウンドトラック [ 服部隆之 ]
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