あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



物忘れを防ぐためにできること

2011年7月 26日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

人に話しかけられた際に、とっさにその人の名前が出てこないことほどもどかしいものはありません。会話の中で必死に名前に結びつくような手がかりを探そうとするのですが、焦れば焦るほどどんどん深みにはまってしまいます。

「失礼ですけど、どなたでしたっけ?」

その言葉を言えたらどんなに楽な事だろうと思うのですが、現実的に相手に失礼ではないかと思い最後まで言い出せずに終わってしまうこともよくある話です。これらは、脳がうまく働いていないことに起因しています。

著書「脳が冴える15の習慣」などで有名な脳神経外科医の築山節先生は、脳は筋肉と同じで使っていないところからどんどん衰えていってしまうといいます。なので、なるべく普段と違うかたちで脳を動かすような生活習慣をつけていくことを勧めています。

以下に、脳を活性化させる生活習慣の例を示します。

1. 家事や雑用を進んでこなす
脳の司令塔である前頭葉の基礎トレーニングになり、思考の持続力が養われる。

2. 目をよく動かし、耳から情報を取る
パソコンなどの画面から離れ、脳を刺激する。

3. 仕事の時間に制約を設け、集中力を高める
だらだら続けていると発送が切り替えられない。

4. 活動を広げ「余計なこと」からヒントを得る
ワンパターンの生活から脱し、発想を豊かに。

5. 「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書く
情報を消化し、脳に刻み込む訓練となるとともに、記憶力を高める。

6. 意識して長い話をする。単語で済ませない
前頭葉を使って思考を組み立てる訓練にもなる。

7. 適度な運動と腹八分目を心がける
脳の大敵でもある生活習慣病に用心する。

忘れるというのは人間に与えられた能力でもあります。いやなことをいつまでも覚えていては生活に支障を来してしまいますが、時とともに人の記憶は薄れ、気持ちを落ち着かせる側面もあります。一方で忘れてはいけないものは、その能力に抵抗するように何度も繰り返し自分の心に訴えてあげる事が必要なのです。反復する際に何かに関連づけて覚えると、効果的に覚えることができます。

年齢に関係なく、そういった努力は必要なのです。忘れてはいけないものは明示的に残してあげた上で、それを反復するという日常的な努力を行い、それを補うかたちで上記の脳を活性化させる生活習慣を実践してみるといいと思います。

【参考】日本経済新聞 2011/07/26

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書) 脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
(2006/11)
築山 節

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アイデアが湧く歩き方とは

2011年6月 04日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

昼休みになると食事もせずに散歩に出かける先輩がいます。缶コーヒーしか飲まずに夜遅くまで仕事をしているので、周囲からはサイボーグと呼ばれている彼ですが、本人に言わせると自分の考えを整理するために散歩をするのだとか。不思議と散歩をしていると、モヤモヤとした自分の考えがうまくまとまるといいます。

実は、散歩などの一定のリズムを繰り返すような運動には、大脳を覚醒させると共に精神的に落ち着かせる効果もあるので、冷静で的確な判断ができるようになるといいます。これは脳内から出るセロトニンという物質によってもたらされる効果なのです。

これによって、頭がぼーっとしているときに覚醒させることができますし、考えがまとまらないといった興奮状態を一度落ち着け、整理することができるのです。このように散歩は確かに効果的であることがわかります。

では、どのように散歩をすればよりこうかてきなのでしょうか。そのコツは、1秒に2歩の比較的速いペースで歩くことにあります。この歩き方によって、セロトニンを放出しやすくし、アイデアを出しやすい状況を作ってあげることができるのです。

歩く以外に座禅のときに丹田呼吸法というおへその下あたりがふくらむよう意識して呼吸するやり方をすることによって、頭が冴えるだけでなく、不安や緊張といったネガティブな気分がなくなり、元気が出てくるといった効果が認められているといいます。

自分の中で頭を整理したいときには、自分の席やそのまま悩み続けるのではなく、外に出て散歩をしてリラックスした状態で、気持ちを切り替えてみましょう。席に戻ってきたときの自分は、きっともっともっと頭の切れる人になっていると思いますよ。

【参考】
・Web R25 http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20110602-00020228-r25&vos=nr25gn0000001

モチベーションを思うまま高める法 モチベーションを思うまま高める法
(2011/04/02)
小山 龍介

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あくびはどうして出るの?

2010年6月 13日 By: rainbow Category: ヘルスケア No Comments →

学生の頃、先生の前で大きなあくびをして「気合いが足らない」といって怒られた経験は誰にでもあると思います。学生を卒業し社会人になっても、あくびに対する悪い印象は相変わらずなのですが、実はこのあくびが出る本当の原因は未だに分かっていないのです。

血液中の酸素が不足しているときに、あくびをすることによって体の中に酸素を補給するという説が長年有力でした。しかし、最近ではこの働きは非常に弱く有効ではないとされています。あくびをしても取り入れられる空気の量は通常の呼吸と比べて大して多くなく、血中酸素濃度も上昇していなかったのです。

それに代わって最近提唱されている説は、あくびが脳を冷やすのに役立っているのではないかという説です。これはアメリカ・オルバニー大学の心理学者アンドリュー・ギャラップの実験によって示されたもので、あくびによって血流を良くして脳がオーバーヒートするのを防ぎ頭がよく働くようにするというものです。

しかし、そうすると風邪などで熱があるときにあくびをたくさんしてもいいものですが実際はそうではないことから、確実にこれが原因であるとも言い切れないのが現状です。

このようにあくびについてはまだまだ分からないことだらけなのです。人間は緊張したときでもあくびをしますし、パラシュートで降りるといった際でもあくびが頻繁に出るといいます。また他の人があくびをすると自分にも伝染することは経験上あることでしょう。こうしたあくびをテーマにした国際学会もこれから開かれるというので、徐々に人間の英知を結集させ、あくびの謎が解き明かされていくことでしょう。

その謎の先には、人間を違った角度から再発見できる手がかりが隠されているかもしれません。

【参考】日本経済新聞 2010/06/13

あくび体操 症状別―自分のからだは自分で治す 『鼻呼吸』で脳に酸素を! あくび体操 症状別―自分のからだは自分で治す 『鼻呼吸』で脳に酸素を!
(2006/12)
たんだ あつこ

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